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『マヤの秘密(原題:The Secrets We Keep)』【映画のあらすじとネタバレ感想】


ノオミ・ラパスが怖い。いやー、怖かったなあ。目が正気じゃないって感じなんだもん、ずっと。お話は戦争の闇、過去にけりをつける復讐の物語かな。1950年代のアメリカが舞台。ノオミ・ラパスは町医者の夫と幼い息子と幸せな生活をおくっていた。

ある日、犬を指笛で呼ぶ男を見かけたノオミ・ラパスはハッとして男のあとをつける。家をつきとめ仕事場をつきとめ、仕事帰りの男を車が故障したから見てくれと呼び止めて殴って気絶させて車で拉致する。

原っぱで撃ち殺そうとするけどできずに、トランクに積んで家に連れ帰る。拉致の手際が良すぎてびっくり。妻の様子がおかしいと心配する夫に、ノオミ・ラパスは身の上話をして男をさらってきたから殺すといいます。

彼女が言うには、15年前にヨーロッパにいたときに自分と妹をレイプしたドイツのナチスの軍人を見つけたと。トランクの男がそいつだというわけです。

そんな、信じられない。15年も前のことで、確かな証拠があるのかと夫は半信半疑。ノオミ・ラパスがときどき悪夢に悩まされていた原因はこのことだった。

そんで地下室に男を監禁することになります。いやー、怖いなあ。夫は最初はバカな事言うな、警察行こうってなるんだけど、ノオミ・ラパスの気迫がすごいからおしきられちゃう。

男は、そんなことは知らない、おれはスイス人で戦争中は役人として働いていたから人違いだと言いますが、ノオミ・ラパスはそんなはずない、こいつで間違いない!って責め立てる。

ノオミ・ラパスは事件のことを思い出そうとしても、断片的にしか思い出せず、どうして自分が生き残って妹が死んだのか、よくわからないので、この男にあのとき何があったのか教えて欲しいんです。

過去の強烈な出来事の真相がわからずじまいなので、ノオミ・ラパスは悪夢に悩まされ続けている。

まあ、そんな感じで、ノオミ・ラパスが言ってることが正しいのか、この男がほんとうにあのときの男なのか、それとも彼女がおかしいのかサスペンスが展開していく。

夫が医者なので男のカルテとか調べて身元を確かめようとする。確かに男が言ってることが正しいように思えてくる。

監禁、拷問、脱出しようとする男が失敗、警察が家にやってきてヒヤヒヤ展開とかありまして、さらってきた男の嫁と親しくなって話を聞いたりとかして、エンディングに向かって緊張が高まっていく。

なんていうか、ノオミ・ラパスの正気じゃない感じがすごいのよ。この人正気じゃない人なのかな、いや、戦争のひどい体験で苦しむ正気の人なのかな、どっちなんだろうって。

記憶違いなのか、ほんとうにあったことなのか。どっちなんだろうっていうね。

それで結末としては男はノオミ・ラパスが言うとおりの男でした。男はあのとき何があったのかを告白する。あのときソ連軍がやってきたから急いでみんな殺した、ノオミ・ラパスは死体だとおもったからそのままにした。

戦争で自分があんなことする人間になるなんて思わなかったと泣く男を夫が銃で撃ち殺します。ノオミ・ラパスは真相が聞けたことで、もう納得していたというか、過去に決着をつけることができた。

だから命はとらずに終わったかもしれない。でも夫のほうはノオミ・ラパスにそんなことした男を許せなくてとっさに引き金をひいてしまったって感じです。

男を埋める夫とノオミ・ラパス。

感謝祭だっけ、なごやかな休日を普段となにもかわらない日のようにすごすノオミ・ラパスと夫。殺した男の妻と娘もいて、ノオミ・ラパスに手をあげて挨拶する。それにこたえるノオミ・ラパス。

表面上は平和な世界。その裏側では戦争の暗い爪痕がいやされることなく残されているっていう感じのエンディングでした。

ノオミ・ラパスはこれで悪夢を見なくなるかもしれないけど、夫は悪夢を見てしまうだろうなあ。いや、男の子供が成長していくのを見るうちに、ノオミ・ラパスも壊れてしまうかもしれない。

結局、だれも救われないし、悪夢はさめない。そういう暗い復讐のお話でした。


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