ウィル・スミスは広告代理店で大成功してる人。しかし、娘を失ってから生きる気力をなくしてしまい、仕事もやらずオフィスでドミノを積み、同僚のエドワード・ノートン、ケイト・ウィンスレット、マイケル・ペーニャたちとまともに会話もしない毎日です。
このままでは会社の存続がやばい。ウィル・スミスのコネと人望ででっかい仕事してる会社だから、彼が腑抜けになってて復活しないので倒産しかねない。だから売却しようとエドワード・ノートンたちは考える。
でもウィル・スミスが過半数の株をもってるので拒否されたらそれもできない。じゃあ、ウィル・スミスが正常な判断ができる状態じゃないというのを証明して彼の議決権を無効にしたらいいってことで、ある計画を思いつきます。
ウィル・スミスはかねてから、人をひきつける要素には「愛」「時間」「死」の3つがあると、それを広告でうまく使うと提唱していた。娘をなくしてから、彼は愛、時間、死、それぞれに宛てて手紙を書いてポストに投函。
概念にたいして手紙を書いて恨み言を言ってる。これを利用する。役者を雇ってそれぞれ愛、時間、死が彼の前に実際の人間としてあらわれて、彼が反応してるのを隠し撮りして、あとで役者を消して、彼が一人でしゃべってる映像に仕立てて
精神が普通じゃないと申し立てることで、彼の議決権を無効にして会社売却に持ち込もうという計画です。それでひょんなことからエドワード・ノートンがキーラ・ナイトレイと知り合い、彼女がやってる演劇で演じているヘレン・ミレン、ジェイコブ・ラティモアの3人を雇うことにする。
ヘレン・ミレンがわたしは「死」だと名乗ってウィル・スミスに近づいてみたいなことをやり始めるわけ。キーラ・ナイトレイが愛。ジェイコブ・ラティモアは時間を演じる。
閉ざしきったウィル・スミスの心がそのお芝居でじょじょに変化していく。3人はそれぞれ、エドワード・ノートン、ケイト・ウィンスレット、マイケル・ペーニャと打ち合わせする。
エドワード・ノートンとキーラ・ナイトレイ。マイケル・ペーニャとヘレン・ミレン。ケイト・ウィンスレットとジェイコブ・ラティモアっていう組み合わせなんだけど、この組み合わせに意味があったというのが後半の展開でわかります。
これはウィル・スミスをだますための計画、お芝居でもあり、それとはべつにエドワード・ノートンたち3人にも愛、時間、死との対話が必要だったというお話になっていきます。
エドワード・ノートンは浮気がばれて離婚して、娘から嫌われてしまっている。娘への愛が伝わらなくて、困ってる。愛を演じるキーラ・ナイトレイと打ち合わせするうちに、いろいろ話してアドバイスをもらってみたいな。
ケイト・ウィンスレットは人工授精で子供を作ろうか悩み中。仕事優先の人生なので普通に結婚して子供をつくるには、もう年齢がいきすぎてて、時間のリミットが迫ってると感じている。時間切れだと。時間のことで悩んでるケイト・ウィンスレットに時間を演じるジェイコブ・ラティモア。
マイケル・ペーニャは病気が再発して、もう長くは生きられないと死を意識していた。家族や仲間に病状を伝えられず、どうやって死をむかえていいのか悩んでいた。そんな彼と死を演じるヘレン・ミレンが対話します。
ウィル・スミスをだますために雇ったはずの役者たちが、3人がそれぞれ今必要な愛や時間や死についての相談にのってくれる。
おや?みたいな。
ウィル・スミスのほうにも変化があらわれて、じょじょに立ち直ろうとしていく。子供を亡くした親たちが集まって話をする会に参加する。その会の女の人と仲良くなっていく。
亡くなった子供の名前は?どうして亡くなったの?ってたずねられても、ウィル・スミスはまだ答えられない。娘の死を認めたくないという気持ちが強くてダメだと。
そんで女の人が話をしてくれます。娘の名前と病気。娘が亡くなるときに、隣に座っていた人が話しかけてきて、人の死には幸せのオマケがあるから見逃さないでねって不思議なことを言われたと。
なんのことかわからなかったけど、今はわかると。娘を亡くしたことで、世界とのつながりを深く感じるようになった。これがコラテラルビューティーなのかもって。
ウィル・スミスはそんなことおれにはわからないってまた心を閉ざしかける。そんなことあるわけないって。でもついにクリスマスに女の人の家をたずねて話をしていくんだけど、
実は二人は元夫婦で、亡くしたのは二人の娘だったのがわかります。ウィル・スミスの心がついに溶けて新しい一歩をすすむ。会社の売却にも同意。役目をおえて報酬をもって去っていく3人の役者たち。
ウィル・スミスの奥さんに幸せのオマケがあるって言った人物はヘレン・ミレン。そう、彼女はほんとに死なんすよ。
キーラ・ナイトレイも愛の化身?だし、ジェイコブ・ラティモアも時間の精霊?みたいなものだったっていうオチです。
なんかすごいいろいろと重なってますね、謎が。ウィル・スミスと奥さんが他人のようによそよそしくしてて、それが最後夫婦だったとわかる展開。
3人の役者がほんとうに精霊だったというサプライズ。
助けが必要だったのは、ウィル・スミスだけではなく、エドワード・ノートンたちもだったということ。
何個も実はこうでした要素を重ねてる。それがけっこううまく見せることができてたように思えます。なんか要素をたくさんいれるとごちゃごちゃしちゃってなにがなんだかわからなくなること多い。
うーん、この映画は役者がうまい人たち集まってたからなのか、編集がうまかったのか、ごちゃごちゃ感じることもなくスムーズに最初から最後まで見れたなあ。