謎の女性は忍者の里から逃げてきたくノ一だった。追手の忍者がやってきてしんのすけを彼女の子供と勘違いして連れ去っていく。いなくなったしんのすけを探して、スマホの位置情報を頼りに忍者の里を目指す野原一家だが……。
うーん、なんかよくわからないというかなんというか。最初に野原家をたずねて取り違えがおきてうんぬんかんぬんという嘘をなぜついたのかよくわからない。自分の息子を隠すために野原一家のしんのすけがちょうどいいってことで訪ねたのかな?
病院で同室だったのは本当だったとしても、わざわざ面識もない野原一家のところに行って一芝居うつ意味がよくわからなかった。しんのすけを一人で忍者の里に行かせて、ひろしとみさえが探すという構図を作りたいというストーリー上の必要で無理やり芝居がかったことをさせたように見えて不自然だったけど。
なんか適当に見てたから、ちゃんとした理由を見過ごしたのかもしれない。
まあ、クレヨンしんちゃんに不自然もなにもないけどね。全部不自然だから。忍者の里では地球のへそという穴ぼこあり、その穴は黄金のかたまりで栓がしてある。強欲な長老によって黄金が掘り出されていくので、押さえつける力が弱ってしまい、地球エネルギーが吹き出すのも時間の問題だった。
でっかい黄金の栓を押し込んでふたができるのは、もののけの術を使える一族だけ。心のうちの忍者パワーを巨大な動物の姿にして操ることができるのだが、術を使いすぎると術者も動物になってしまう。
ゴリラが術を使ってて、え?くノ一さんってゴリラと結婚して子供作ったの?ヘビーだなあってかなりびびったけど、もともと人間で術を使いすぎて動物化してるってことだったので一安心ってなにが安心なんだか。
しんのすけと入れ違いになった子供がその一族の子で、謎のくノ一の妊娠している子供も一族の血をついでいるので、もののけの術を使える要員として長老に利用される。それが嫌でくノ一は逃げていたわけ。
伝統という名のもとに、長老の私腹を肥やす手助けをし続ける生き方しかできない悲しき忍者たち。まあ、それをしんのすけたち野原一家、かすかべ防衛隊がうちやぶるってわけ。みんなもののけの術を使えて、それぞれが動物を召喚してたのがなんかかっこよかった。
いつものみさえの親なら子供のためになんでもできる奮闘もあり、ひろしのいつもの足臭攻撃もありで、まあ、感想としては、とくにこれといって言うことはないかな?
やっとクレヨンしんちゃん劇場版シリーズ30作品全部見終わりました。クレしんマラソン完走。けっこう辛かったですね。全部楽しめるのかというとそういうわけではなく、けっこう好きなやつもあれば、そうでもないのもあれば、適当に流し見したくなるのもあるって感じだったかな。
3本選ぶとしたらなにになるだろう。「電撃!ブタのヒヅメ大作戦」と「嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」と「嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」かな。やっぱり初期の作品のほうが楽しめる部分は多かったように感じます。
絵がいい感じに適当でほのぼのしてるし、昔のほうがなんか勢いがあるから、気軽に見れるものが多い。最近の精密にきれいに描かれた背景とかあんまり好きじゃないんすよねえ。
ベストキャラクターは、ぶりぶりざえもん。ベストゲスト芸能人は丹波哲郎かな。ぶりぶりざえもんは、ほんといい。あいつが出てきていろいろやってくれると嬉しくなっちゃうぐらいファンになりました。
まあ、30年も続くっていうことはすごい人気があるんですね。クレヨンしんちゃんってそんな人気なの?ってけっこう意外なんだけど、今の20歳とか30歳の人にとってはクレしんが定番の思い出アニメなんだろね。