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『レイルウェイ 運命の旅路(原題:The Railway Man)』【映画のあらすじとネタバレ感想】


戦争って終わっても終わらないっていう話。なんか実話をもとにした映画らしいです。第二次世界大戦で日本軍の捕虜になった英国軍人が主人公。コリン・ファースが演じてます。退役軍人クラブで旧友たちと過ごすのがルーティーンの鉄道好き。

列車で偶然乗り合わせて意気投合したニコール・キッドマンと結婚することになるんだけど、コリン・ファースが悪夢にうなされたり、錯乱して暴れたりするのでニコール・キッドマンは驚く。軍人時代になにかあったんではと彼の過去を知ると、捕虜収容所での凄惨な体験がトラウマとなってることがわかる。

日本軍の憲兵隊の通訳やってたのが真田広之。まあ、当時の役は真田広之ではなくて別の役者が演じてます。なので真田広之の出番は後半にちょっとあるぐらいで多くないです。なんか真田広之ってこういう役多いですよね。

重要な役なんだけど、主役ではないし2番手でもない。印象的なシーンがある3番手4番手みたいな役をやってるイメージしかない。やっぱ主役をやるのは難しいんすかねえ。

この映画ではコリン・ファースとのW主演でもおかしくない役どころなのにコリン・ファースがほとんどの時間をしめてて真田広之は最後にちょこっとというバランス。

タイで鉄道を建設するために強制労働させられていたコリン・ファースたち。日本軍の目を盗んでラジオ受信機を隠し持ち、ヒトラーが負けたとかソ連がどうしたなど戦争終結が近いことを知り耐えていた。

まあそれで受信機が見つかって、コリン・ファースは受信機で外部に情報を送信していたと疑われて拷問される。そのときに立ち会っていたのが真田広之。まあ当時の映像は違う人が演じてるんだけどね。

そういうことがあって終戦から何十年もたってるけど、未だに悪夢にうなされている。真田広之が生きていて今いる場所もわかる。それで会いに行くっていうわけです。

そこで復讐をするのかどうするのか。結局、すっきりとした結末にはならないです。どう決着するのがいいのかってわからないからなあ。コリン・ファースが当時の復讐をするっていうのもありだし。真田広之が謝罪するのもありだし。謝罪せずに開き直るのもあり。コリン・ファースが昔は昔今は今とわりきるのもあり。

戦争をどうとらえてどう納得するのか。それは人それぞれで、正解がまったくない。なんか難しいですね。やっぱ戦争が悲惨でやっちゃだめっていうのは、戦争が終わっても、人の心のなかでは終わらずにずっと影響を持ち続けるからだろうな。

壊れた建物や道路や土地は治せるけど、人の心に刻みつけられた傷はずっと残ってしまう。


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