なんだこりゃ?わけがわからないよ。リチャード・ギア主演かと思って見始めたんだけど、主演じゃなかった。主演はスティーブ・クーガン。しかも精神を病んでいる人。リチャード・ギアは大統領候補の有力政治家。この二人が兄弟で、うだうだやる話です。
それがなんの話なのかがよくわからないんです。見終わってもわからない。いったいなんだったんだみたいな。話が見えない。兄弟の間でいろいろとすれ違いがあってうまくいってない関係だというのはわかる。
スティーブ・クーガンが病んでいるという描写もやたら長くある。それで息子たちがホームレスを焼き殺すという事件をおこしたのを知って、彼らがどうするのかみたいな展開が後半でてくるんだけど、決着したのかしてないのかよくわかりません。
終わってみればいったい何を俺は見ていたのかみたいな。晩餐という題名にある通り彼らがレストランで食事するシーンがあります。コンシェルジュが素材の産地について説明するシーンがあったりするんだけど、それってなんの意味がみたいな。
南北戦争の説明のシーンとかもやたら長くあるし、それはなんか意味があるんだろうけど、全然意味わかりません。ただ長いだけ。病んでる人がごちゃごちゃ言うシーン。兄弟や嫁さんがもめてごちゃごちゃ言い合うシーン。息子がホームレスを焼き殺してなんとも思ってないやばいやつというシーン。
昔こんなことあっておれたちは関係が悪くなった。そういうなんだか気分の悪くなるようなシーンを長々と見せられて、最後はとくに見事な結論や見事な着地になってないんだから、こりゃどうすりゃいいんだ。
ヘルマン・コッホのベストセラー小説が原作なんだ。小説のほうはおもしろいのかな?うーん、これ仲の悪い兄弟が高級レストランで取り繕って食事会してるけど、裏側では問題山積でそれどころじゃない。表の優雅な食事会と裏側のドロドロの対比をおもしろく描くっていう感じなんだろね。それを映画はうまく描けてなかった。
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