新しい身分証明書を裏の手配師から手に入れるのに一人1000万円いるから3000万円稼ぐために、振り込め詐欺や窃盗してる裏のグループから強奪するということにしたらしいんだけど、そんな危ないことしなくてもいいような気がしてしまう。どうも根っからの犯罪者気質なだけのような。
裏の仕事は今の状況を抜け出すための一時的な仕事だって考えてる感じだったけど、いや、やつらはもう裏の世界の人間で裏で生きていくしかないような3人に思えたけどね。
主人公たちの強奪計画を青春の熱い1ページ風に見せていくけど、いや、普通に犯罪だから……みたいな。俺たち友情で結ばれた熱い仲間だぜって、いや、普通に犯罪者グループだから……みたいな。そのへんがちょっとのれないところだけど、おもしろく見れました。
こういう犯罪計画ものってけっこう好きなんすよねえ。実際できないことだから、なんかドリームを感じてしまうというか。危ない橋を渡ってうまくやりきるというスリルと解放感。それがおもしろく感じるんだろうなあ。
振り込め詐欺をやってる事務所を襲撃して売上のはいった金庫を奪うのが彼らのやり方。その組織のボスがパジャマ姿でうろうろしてるサイコ野郎。人殺しとか平気でやるやつらでかなり危ないです。そんな危ないやつらから金を奪うので普通に危ない。
主人公たちは何度も挫折する。最初うまくいってお金が貯まってきたら奪われる。一発逆転勝負に出て成功したと思ったら裏をかかれる。そこからまた逆転です。あきらめたらそこで終了ですよっていうことですね。
人生の勝負は終わりがない。終わったと思ったところが終わりだみたいな。なかなかいい前向きなメッセージを感じました。まあ、主人公たちは普通に犯罪者でダメですけどね。最後、みんなで牛丼食べて、俺たち最高のファミリーだみたいに熱くなってましたけど、いやいやそうか?みたいな。
まあ、結局、大金をせしめることには失敗したので、許せるような気がしたけど、素直にやったぜとは共感できないですね。主役の髪の毛長い人が満島ひかりに見えて仕方なかった。
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