それらしくできてる。ちょっと昔のトム・クルーズ主演のミッション・インポッシブルかな?って思った。東欧ですかね。ああいうヨーロッパの町並みのムードの中でスパイが暴れるというのは、マット・デイモンのジェイソン・ボーンシリーズの雰囲気がありました。
世界を舞台に世界を背景にアクションするスパイ映画って、日本の俳優がやってもはまるもんなんだなあ。韓国人のスパイも出てきたのがまた雰囲気を盛り上げます。日本語の発音が微妙なのもミッションにあわせて多言語を操るスパイという役柄だからということで気になりません。
藤原竜也はなんか産業スパイ組織に属してるらしいです。なんかよくわからんかったけど、孤児をひきとってエージェントとして育てて各地で産業スパイをやって情報を売り買いしてる組織があるらしい?
藤原竜也ももともとネグレクトで死にかけていたところを佐藤浩市に拾われた。佐藤浩市はエージェントたちの連絡役。もともとこの組織のことを調べていた新聞記者かなんかだったらしいんすけど、死んだことになっている。
まあ設定はよくわからないけど、わからなくても問題なしでした。藤原竜也のスパイ演技を見るだけでいいから。エージェントは胸に自爆装置が埋め込まれていて、24時間ごとに電話して解除コードを入力しなければいけない。
敵に捕まって情報が漏れるのを防ぐためらしいのだが、過激ですね。こんな感じで設定とか世界観とか舞台とかはスケールでかくて現実味が薄い。でもそれが気になるかというとまったく気になりません。
007映画見て、細かいリアリティがどうとか気にならないのと同じ。くはっとかぐぬぬとか唸りながら濃い演技をする藤原竜也のアクションを堪能するだけです。木箱から登場したときは笑っちゃったなあ。
新時代エネルギーに関するスパイ合戦を描きながら、物語の核は藤原竜也の今日一日を生き残るという生への闘争です。藤原竜也の現在の任務の映像と高校生時代の話とが入り混じって描かれます。
友との別れ。初恋の女子とのエピソード。そういう青春な描写も多いです。親から捨てられ、弟を亡くし、生きる気力をなくしていた藤原竜也が、佐藤浩市の今日一日を生き延びることだけを考えろ。そういう1日を続けていくことが生きるっていうことだという言葉に助けられてそれを実践する。
今日を生き残るを繰り返すというのが、スパイの仕事とも通じる話なのでいいんですよ。アクションにちゃんとドラマの裏付けがあるから見てられる。
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