サモン・ザ・ダークネス
狂信者は怖くておかしくて救いがない。一応コメディなのかなあ。あんま笑えるわけじゃないけど。映画の前半と後半で全然違う映画になる。前半はロードムービー風。後半は血みどろ生き残りをかけたバトルもの。時代設定は80年代。ヘビーメタル全盛期。3人のヘビーメタル好きな女の子が車でライブ会場まで行くのを描写していきます。ライブ会場で同じようにヘビーメタル好きな3人組の男たちと知り合って意気投合みたいな。
これってヘビーメタル好きの男女の青春を描いたドラマなのか~って、けっこう退屈してたけど、こういう時代を描く系のやつってあるからこういうもんもあるなって思って見てたら、なんだか変な感じになっていきます、後半。3人の女の子は、悪魔崇拝の殺人者だった。
悪魔崇拝者による連続殺人事件が起きてて、その犯行は彼女たちのグループやってたって話になる。3人の男たちはアレクサンドラ・ダダリオの家で楽しいことできると思ってたら、薬をもられて殺されることになるっていうね。3人のうち一人はすぐに殺されて、残りの二人が逃げて部屋に立てこもって抵抗する。
そのうち旅行にいったはずのアレクサンドラ・ダダリオの継母がパスポート忘れたとかいって帰ってきたり、継母が通報した保安官が来たり、アレクサンドラ・ダダリオの父親がやってきたりする。
3人の女の子のうち一人が裏切って男たちを助けようとしたりもします。アレクサンドラ・ダダリオの父親は牧師かなんかなんですよ。それでヘビーメタルは悪魔の音楽だ、若者を堕落させるから撲滅すべきだとか過激な主張してる牧師。
裏ではお布施を着服して豪邸を買ったりしてる悪いやつです。アレクサンドラ・ダダリオはヘビメタなんか全然好きじゃない。ヘビメタ好きに扮装して、ヘビメタ男たちをつって殺してた。父親の教えに従って。
まあ、そんで話はとくに気の利いたオチもなく終わるんですけどね。誰が生き残るのかは見てからのお楽しみっていうか、別に誰でもいいかって感じですけどね。というのも前半で、誰かにフォーカスして描かれないので、誰にも感情移入できないまま終わってしまう。
おもしろかったのはアレクサンドラ・ダダリオの表情演技。いかにも危ないやつっていう顔するんだよなあ。やたら小便するマディー・ハッソンの適当な感じもいいです。この二人のちょっとした遊び気分で殺しをする軽さがおもしろかったなあ。
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