街を救ったやつらが帰ってくる!ってことでゴーストバスターズの続編なんすけど、どうも厳しかったですね。本題になかなか入らない。というかゴーストバスターズに本題というかテーマとか描きたいこととかがもともとないから仕方がないのかもしれない。
ニューヨークに住む変わり者が幽霊退治して街の人気者になりましたとさというだけのことなので、倒すべき敵がわかって戦いになったらすぐ終わってしまう。敵を倒すためには特別なアイテムが必要でとか、ある人物がいないととか、そういうゲーム的なフラグを立てていくようなこともない。
前半はただNYに住むうだつのあがらないおじさんたちの様子を見せるだけになっちゃってて、ちょっときついと感じてしまった。今回のラスボスは怖い顔した昔の王様かなんかの怨霊。赤ん坊にのりうつって転生しようとするんすけど、その狙われる赤ん坊がシガニー・ウィーバーの子供。
早い段階でラスボスと目的がわかるわけで、攻防戦が始まるのかと思いきやとくにそういうこともなく、前半は謎のスライムが街で増殖中という話ですすみます。なんかだらだら遠回りして足踏みしてるような感じがしてしまう。
はやく本題に入らないかなみたいな。物語性が欠けているっていうかなあ。映画というより、これTVシリーズに近いような感じがした。街を舞台にそこで暮らす人たちの日々の生活を描いていく系のやつ。SEX AND THE CITYとかそういうの。
それでさ、シガニー・ウィーバーの子供がスライムに襲われたりしてさ、危ないぞっていうときになぜかビル・マーレイとシガニー・ウィーバーは着飾ってディナーデイトに行ったりするんだよ。わけがわからない。
仲間がスライムの正体がわかったぞ、地下の調査だっていうときに、ビル・マーレイは知らん顔でディナーデート。こういうとこだよなあ。ドライなんすよ。関係が。ゴーストバスターズといっても強い仲間意識やファミリー愛があるわけではない。
3人はジャンプ的な仲間意識はないんすよねえ。友情とか仲間愛とかじゃなくて、ただの昔なじみというか腐れ縁。どういう仲間なのかってなんか説明あったかな?なかったような。なのでそれぞれが気楽にそれぞれやりたいようにやるんだよなあ。完全に個人主義だからなあ。
だからドラマがうまれない。仲間を助けるためにとか、犠牲になってチャンスを作るとかそういうのないからなあ。そんな感じで前半中盤だらだらやって最終決戦では前回でかぶつとしてマシュマロマンだしたから今回はなにをデカブツとして出すかってなったんだと思うけど、今回は自由の女神です。
そしてなんだかよくわからないけどたいして苦労せず勝って終わりみたいな。おなじみの終わり方でおしまい。まあ1見たら別に2も見る必要はあんまりないかもですね。1でおとぼけキャラだった会計士が今回も出てて、彼女ができてゴーストバスターズとしてたくましく出動していくとかけっこう好きですけどね。
まあでも古いよなあ。シガニー・ウィーバーがお色気ふりまいてるんだからなあ。風呂上がりにバスタオル巻いてるシーンとかあります。シガニー・ウィーバーってエイリアンの戦うヒロインっていうイメージが強いけど若いときはお色気ヒロインみたいなのもやってんだなあ。