昔の映画を見ると時の流れを感じてなんかしんみりしちゃうなあ。映画はけっこう楽しめましたよ。「ジャッカルの日」にリメイクなんだ、これ。なんか似ても似つかないような気がして全然リメイクのような気がしない。
なんせジャッカル役のブルース・ウィリスが使う銃は遠隔操作のでっかい速射砲です。ヘリや戦車を攻撃できるような代物で人を狙撃する。ジャッカルの日では手作りの改造ライフルだっけ?すごいスケールアップしてますね。
試し打ちもスケールアップしてました。元はスイカかなんかだったんじゃなかったっけ。それがこっちはジャック・ブラックで試し打ちです。めちゃくちゃだ。ジャック・ブラックも走れって言われてなぜ素直に走るのか?タバコの箱を手に持てって言われてそうして、それを的にブルース・ウィリスが撃つんだけど、照準がずれてるので腕にあたってジャック・ブラックの腕が吹っ飛ぶというお決まりの展開。残酷ギャグかな。
ブルース・ウィリスが変装を繰り返してアメリカに入国して移動していくのも、いろんなスタイルのブルース・ウィリスが見れておもしろいです。ブルース・ウィリスって最近はスキンヘッドのこわもておじさん役ばっかりだけど、芸達者な役者だなみたいな。
リチャード・ギアはIRA服役囚の役でFBIのシドニー・ポワチエやロシア情報局少佐のダイアン・ヴェノーラに頼まれて協力してジャッカルをとらえようとする。伝説の殺し屋ジャッカルの正体をよく知るリチャード・ギアならなにか手がかりをつかめるのではということらしいです。
毒には毒を。うーん、それでジャッカルの標的は大統領婦人ということがわかって、危機一髪すんでのとこで狙撃を防ぐんだがそこのくだりがなんだかよくわからない。リチャード・ギアがジャッカルの銃をしかけたバンを狙撃するんだけど、一発撃って別のやつに交代する。よくわからない。なんでもっと撃って自分で銃を破壊しないのかよくわからない。
なぜ1発でやめるのか。実際、銃の照準がずれて大統領夫人には当たらなかったけど、銃自体は動いてて、会場全体が銃弾の嵐でパニックになってる。あとを任されたスナイパーもゆっくり狙いを定めてて、その間も銃が連射しまくって人々が流れ弾で死んでそう。
どうもリチャード・ギアとブルース・ウィリスの対決を地下鉄でするということになってるから、リチャード・ギアをはやく移動させる必要があってこんなよくわからないことになってるんだと思う。
そんな感じでけっこうy大味なつくりなんだよなあ。役者はそろってるから見れるけど、内容はあらが目立つみたいな。最後のシドニー・ポワチエが、おれはちょっとそこでコーヒー飲むからじゃあなっていう粋な計らいのシーンもあんまじんわりこない。
まあ、昔のエンタメアクション映画って改めて見返すようなもんでもないですね。公開当時に見て楽しんで、内容なんかそのとき忘れてしまって、それで2度と見ない。それぐらいでいいよなあと。スマホのカメラで写真をいっぱいとってもあらためて見返すのかというとまったく見ない。映画もそんなもんだね。
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