精神病院で医師が失踪。なにか知ってるっぽい患者グザヴィエ・ドランに話を聞くために院長ブルース・グリーンウッドがやってくる。ときはクリスマスシーズン。時代設定はけっこう昔です。病院で不祥事があったばかりで、また不祥事は困るってことで、院長が出張ってくる。
まあ、簡単に話聞いたら失踪した医師の居場所もわかるだろって簡単に思ってます。看護師長のキャサリン・キーナーには、気をつけてと注意される。ドランは一筋縄ではいかないかわった患者だと。
それで話聞くんだけど、適当なことをペラペラと話すドランのペースにすっかり翻弄されてしまって、一向に埒が明かない状態になります。
話が全然前に進まない。嫁のキャリー=アン・モスがたびたび電話かけてきて、暖房がきかないだのなんだの言って仕事の邪魔をしてきて鬱陶しい。
なんかこのへんの人間関係がよくわからない。キャリー=アン・モスが今の妻らしいのだが、そして幼い娘がいるんだけど、この娘は二人の娘じゃなくて、姪を預かってるらしいです。
姪はブルース・グリーンウッドには懐いてる。でもキャリー=アン・モスはこの子とどう接していいのかわからなくて、持て余し気味。
看護師長のキャサリン・キーナーはブルース・グリーンウッドの元妻らしいです。うーん、なんかややこしい。二人には娘がいたらしいのだが、キャサリン・キーナーと海かなんかに行ったときに水難事故で死んじゃって、それで離婚したらしい。
らしいらしいばかりなんだけど、話が全然すすまなくて、かったるくて見てられない。
いったいブルース・グリーンウッドは何をしてるんだろう?って思ってくる。医師の失踪だっけ?なんだっけ?みたいな。
グザヴィエ・ドランの話聞く前に、医師の家族とかよく行く場所とか心当たりを探したらいいのでは?みたいな。探したあとなんだっけ?よくわからない。
看護師長は埒が明かないってことで警察呼んでましたけど、院長はまたスキャンダルになったら困るってことで、あくまでも外部のちからは借りずに自力でやろうとする。
それがうまくいかなかったというのは、ときどき挿入されるこの事件のあとのシーンがあるのでわかります。聞き取り調査官みたいな人がテープレコーダー回して、当時、なにがあったのかをブルース・グリーンウッド、キャサリン・キーナーにそれぞれ聞くというシーンがときどきはさまれる。
なので悲劇的な、なにかよくない結末になったんだなっていうのはわかる。
しかし、グザヴィエ・ドランの与太話がいつまでも続く。
これがおもしろくもなんともないんだ。院長が間抜け野郎だというのがわかるだけ。グザヴィエ・ドランがどんな患者かもわからず、迂闊に適当に行動してる。
グザヴィエ・ドランの演技もあんまりよくない。いちおう魅力的な青年という役らしいんだけど、うーん、うざいやつだなあとしか。
ほんとうか嘘かよくわからないことを言ってブルース・グリーンウッドを困惑させる。医師から性的虐待されていたかのように匂わせてくる。
言ったとおりに医師の机の引き出しからヌード写真がでてきて、院長はあわわわって焦ったりします。辛抱強く話を聞いたご褒美だとばかりに、医師が失踪前に残したメモをグザヴィエ・ドランがもってて、
チョコレート箱と退院審問会での口添えを交換条件にして渡すと言う。
OKってことでチョコレート箱をもらってナッツ入りのチョコレートをほおばるグザヴィエ・ドラン。メモを見ると急病の姉の病院に行くという伝言。
病院に電話すると医師がいて、失踪でもなんでもなかったことがわかります。なんだそりゃ?
安心したところで、グザヴィエ・ドランがナッツアレルギーでショック状態になる。急いでアドレナリン注射をするけどグザヴィエ・ドランは死んでしまいます。
グザヴィエ・ドランは最初からこれを狙っていたのか。自殺するつもりだったのかと。
幼少期にオペラ歌手の母親から愛情をもらえず、一度会った父親はハンターで、ゾウを狩ったときにゾウが涙を流していたのを見てショック。
医師とは愛情を通わせていたけどプラトニックな関係で、写真はグザヴィエ・ドランが好意で自分で渡したものだった。
ブルース・グリーンウッドは迂闊で軽率な自分の行動で、グザヴィエ・ドランを死なせてしまったことをすまないと後悔している。
聞き取りが終わって、看護師長のキャサリン・キーナーと公園のベンチで座って佇む二人でした。おしまい。
いやー、けっこうたるかった。おもしろそうな設定だと思ったんだけど、引き込まれるような魅力はなかった映画だったですね。
ブルース・グリーンウッドが長塚京三みたいだなって思ったぐらいかな。