フローレンス・ピューが主人公です。19世紀のイギリスが舞台。裕福な家に買われて嫁いできたフローレンス・ピュー。夫は40歳だっけ。フローレンス・ピューはまだ17歳かそこら。子供がなにもわからず嫁入りしたみたいな。
夫や義父は横柄でフローレンス・ピューをモノ扱いです。お前は跡継ぎを産ませるために買ってきただけだみたいな。夫はよそよそしく、フローレンス・ピューを毛嫌いして抱こうとしない。
家畜扱い。
そんで夫と義父が長期で出張しなきゃいけなくなって、不在になります。おまえはなんもせず家でじっとしてろって言われて悶々と過ごすフローレンス・ピューなんすけど、十代の若さみなぎるお年頃でそんなじっとなんかしてられない。
馬を世話する若い使用人が、黒人のメイドをいじめて家畜の重量をはかるように、メイドの重さをはかってふざけてるのを目撃して、フローレンス・ピューは怒る。ヘラヘラする使用人に、わたしの重さもはかってみなさいよって凄む。
その若い使用人がゲヘヘってゲスな視線をおくってきて、夜に部屋にやってくる。わかってるぞ、オレのことが欲しいんだろって迫ってくる。一旦は拒絶するのだが、フローレンス・ピューのほうから積極的に求めてその使用人とそういう関係になってしまう。不満が溜まってたんだなあ。
夫の不在をいいことに、使用人と恋人同士のように過ごす毎日。そこに義父が帰ってきて、何をやってるかわかってるぞって怒るんだけど、黒人メイドに毒キノコをとってこさせて食わせて殺します。
黒人メイドはフローレンス・ピューが怖くなって喋れなくなる。
やれやれこれでまた使用人との愛の生活ができるわってなるんだけど、今度は夫が夜に突然帰宅。なんだお前、見ない間に、血色もよくて顔がまんまるで体も一回り大きくなったなって、夫が言うんだけど、
いや、家畜の牛じゃないんだから、自分の嫁にそんなこと言うんだって笑っちゃった。
それでおまえのやってること知ってるぞって怒るんだけど、フローレンス・ピューは反省するどころか、夫の目の前で使用人と交わる姿を見せつけて挑発。喧嘩になって夫を撲殺。馬や死体を森にうめて夫は行方不明ということにする。
やれやれ、これで使用人との愛の生活が…ってほっとしてるところに、幼い子供を連れた女性がやってくる。あなたの夫がこの子の面倒を見るという約束してるから、これからこの家でごやっかいになりますと。
証拠の書類も本物で夫は外に女作って子供も作っていたらしい。
子供はいい子供で無邪気にフローレンス・ピューに懐いてくるんだけど、フローレンス・ピューは使用人との愛の生活を邪魔されて鬱陶しくて仕方がない。
使用人は黒人メイドとなんか仲良くなりはじめてるし、このままでは自分からはなれていくと、焦ります。そんなとき子供が行方不明になり、みんなで捜索。
使用人が滝のそばで子供を発見して、今なら誰も見てないから邪魔な子供を始末しようかって思うんだけど、この使用人はただの平凡な男で悪人ではないので、子供を殺すことはできずに家に連れ帰る。
もうこの家にいても仕方ない、おれは去ると言う使用人を引き止めるために、フローレンス・ピューは体調を崩して寝込んでいる子供の看病をするということで、人払いして使用人に体を抑えさせて、自分は枕で子供の顔をふさいで殺害する。
看病してるあいだに寝てしまって、起きたら死んでいたということにする。これで邪魔者は消えた、使用人との愛の生活が戻ると思いきや、子供に不自然なアザがあるとかで、夜に誰か不審者がいなかったかと怪しまれる。
アザは滝にいたときについたんじゃないか、不審者なんかいませんと言うフローレンス・ピュー。そこに使用人が罪の重さに耐えきれず、フローレンス・ピューが子供を殺した、義父も夫も殺したんだと告白します。
もはやこれまでかと思いきや、フローレンス・ピューは使用人が黒人メイドと共謀してすべてやったことだと言う。真に迫った彼女の言い分をみんな信じて、使用人とメイドは罪人として連行される。
義父も夫も使用人もメイドもいなくなって、他の使用人たちも去っていく。一人になったフローレンス・ピューのお腹には赤ちゃんがいるようです。
おしまい。
彼女はただ「愛」がほしかった。愛し愛される関係がほしかっただけ。そのためにはどんなひどいことでも平然とやれた。
まあ、結局、手に入らなかったっていうことですよねえ。そもそもの相手の使用人が彼女の愛を受け止められるような男じゃなかったし。
男のほうはただの火遊びのつもりでフローレンス・ピューにちょっかいかけたら、どんどん危ないことに引き込まれていって、大事になって、大慌て。
フローレンス・ピューは相手は誰でもよかったのかもね。あのときあの場所で、誰かに愛を注げれば。
フローレンス・ピューの毅然とした表情が凛々しくてかっこいい映画でした。