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『告白小説、その結末(原題:D'après une histoire vraie/Based on a true story)』【映画のあらすじとネタバレ感想】


スープを飲んで、まずーってゲロはいてる演技がやたらリアルですげえって思ったなあって感じかな?うーん、ワンアイディアで最後までゴリ押し。なにか気の利いたエンディングが用意されているのかもって期待したけど、そういう結末は用意されていない。

そのまんまというか、ひねりは特にないと思った。エマニュエル・セニエ演じる小説家。精神を病んで自殺した母親のことを書いたノンフィクションが大ヒット。サイン会で人の列がとぎれることがないほど人気作家です。

次作はフィクションを書きたいと思っているのだがなかなか筆が進まない。そんなとき目の前に突然あらわれたエヴァ・グリーンと親密になっていく。エヴァ・グリーンはライターで有名人のインタビューを文字起こしして本にするのが仕事だと言う。

エマニュエル・セニエが目が虚ろでちょっと病んでるっぽいのと、エヴァ・グリーンの現れ方が実在の人間離れしてるからことから、最初からこれは幻なのではないかと思って見ていくことになります。

母親が精神を病んで自殺ということは、エマニュエル・セニエもそういう心の闇を抱えてそうだし、エヴァ・グリーンがサイン会でもうおしまいでーすってなったときに、突然、エマニュエル・セニエの目の前にあらわれてエマニュエル・セニエは驚くこともなく会話する。

そのあとパーティー会場にもエヴァ・グリーンがいて、エマニュエル・セニエはなぜか彼女に近づいて親しげに話が盛り上がる。

これはエマニュエル・セニエの心が作り出した、幻の彼女なんだなって感じ。そんでどんどん親しくなって、一緒に部屋に住むことになったりします。

エヴァ・グリーンがイマジナリーフレンドなのか実在の人物なのかは、はっきりとはしないように描かれている。周囲の人間がエヴァ・グリーンを気にしてないようでもあり、エヴァ・グリーンがいないようでもありって感じの映像作りになってます。

その描写がずっと続くだけ。

いやー、ちょっときついっすね。彼女が幻か現実かはどっちでもいいから、早く決着つけてくれないかってモヤモヤしてくる。

エマニュエル・セニエは次回作に、エヴァ・グリーンの身の上話を使おうって思いついて、執筆にとりかかっていく。

エマニュエル・セニエが階段から落ちて足を骨折。田舎の別荘でゆっくりしようってことでエヴァ・グリーンと二人きりで別荘へ。

執筆に集中したいからとエヴァ・グリーンが夫や友人たちに勝手にメールを出してエマニュエル・セニエは孤立無援状態。

地下室にネズミが出たとかでエヴァ・グリーンが殺鼠剤を買ってくる。エマニュエル・セニエは足骨折してて自由に動けないし、別荘で外界から隔絶してるし、世話してくれるエヴァ・グリーンはなんだか変だし。

こういう雰囲気はスティーブン・キングの「ミザリー」っぽいです。狙ってやってるのかな。あの感じを。

体調がすぐれないエマニュエル・セニエ。エヴァ・グリーンがスープを作ってくれて飲んでって飲ませようとするんだけど、そのスープが殺鼠剤入りだからめちゃまずい。エマニュエル・セニエがまずそうにゲエゲエする。

その演技がうまくて、スープがまずくて飲めない演技うまいなあって、なんか冷静になって感心してしまった。映画としては怖いシーンなんだけどね。

どうにかここから脱出しなくてはと、別荘からでて道の側道におちて気を失うエマニュエル・セニエ。翌日、工事の人に発見されてことなきをえる。

夫と話をするんだけど、なぜ自殺なんかしようとしたんだって言われる。エヴァ・グリーンが全部やったことだとエマニュエル・セニエは言うけど、そんな痕跡はないって。

編集者は新作の原稿を受け取ったわ、傑作ねって言うんだけど、エマニュエル・セニエはおくったおぼえはありません。

ラストは、新作のサイン会でファンたちに絶賛されサインを書いていくエマニュエル・セニエ。そこにエヴァ・グリーンの姿が……みたいな最後だったかな?あんまり覚えてないけどそんな感じだったかな。

見終わって思ったのは、作家がスランプを脱し、新作を書き上げる困難をこういう形で描いたのかなってこと。

心を病んで、自殺しようとまでになるほど悩んで悩んで生まれるのが作品。だからエヴァ・グリーンは新作の困難を擬人化した存在で、エマニュエル・セニエによりそうしいろいろとアイディアをだしてくるけど、突然いらついてぶち壊そうともするし、殺そうともしてくる。

ジューサーが動かないって、ぶちぎれてぼこぼこにジューサー・ミキサーを破壊とかする。気まぐれで何考えてるかよくわからない。

まあ、実際はエマニュエル・セニエが自分でやってるんだと思うけど。全部彼女の心の中での葛藤、もしくは現実では一人芝居。

死ぬ思いをして新作を書き上げた彼女の前にまたエヴァ・グリーンがあらわれるってことは、また次回作を執筆する困難が始まるとも見れる。

うーん、どうだろ。あんまり見なくてもよかったかなって感じしました。ジョニー・デップの「シークレット ウィンドウ」っていうやつを連想したりもしましたね。

実際は一人であたふたしてるだけっていうのなら、デヴィッド・フィンチャーの「ファイト・クラブ」的でもあるし。

そういう二重人格オチみたいなのが好きなら見てもいいかも。

エヴァ・グリーンってフランスの女優だったんだ。てっきりアメリカ人かイギリス人かと思ってた。なのでエヴァ・グリーンが流暢にフランス語しゃべってるって驚いたんだけど、フランス人だったのか。

主演のエマニュエル・セニエは監督のロマン・ポランスキーの奥さんなんすねえ。「フランティック」でハリソン・フォードと一緒に奥さん探しする女性、「ナインスゲート」で謎の女役とかやってたんだ。

あの人かあって思ったけど、面影あんまりないですね。若い時は近づきがたい謎めいた美女っていうムードだったけど、今作のエマニュエル・セニエは疲れたおばちゃんって感じで、親近感があってよかったです。

役者はよかったけどなあ。気の利いたオチがあったらよかったんだけどね。



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