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『サブウェイ・パニック(原題:THE TAKING OF PELHAM ONE TWO THREE)』【映画のあらすじとネタバレ感想】


犯人が間抜けだから失敗したって感じの終わり方がイマイチだったなあ。計画や準備は見事。冒頭のハイジャック実行の様子もいい感じ。見てるときはおもしろかったけど、終わり方がちょっと弱かったですかね。ニューヨークの地下鉄をハイジャックした犯人はNYに100万ドルの身代金を要求する。

時間通りに金が用意されない場合は乗客を殺していくと脅迫します。4人の男たちがマシンガン持って地下鉄の1両をトンネルに停車させるハイジャック。

地下鉄警察のウォルター・マッソーが交渉役で犯人とやりとり。犯人の要求に応えようと右往左往。地下鉄の主任みたいなやつが、血の気の多いおっさんで、よく状況もわからないときに、線路歩いて犯人たちのところに乗り込んでいってあっさり撃ち殺されてたのがなんか笑った。

そりゃそうなるわな~みたいな。

けっこう洒落なんだよなあ。この映画。シリアスなんだけど、ところどころにギャグ入ってるし、ラストもギャグというか、ちょっとおしゃれな終わり方みたいな終わり方するし。

冒頭では東京の地下鉄の重役たちがNYの地下鉄の見学にきてて、ウォルター・マッソーがあちこち案内しながら解説するんだけど、日本人は無反応で話しが通じてない。

こいつら英語わかんねえんだなって、ウォルター・マッソーが適当なこと言ってるところに、ハイジャックの知らせがきて、日本人たちに帰ってもらうんだけど、

誰か案内しろって言ったら、いえ、道順はわかってますから、とてもおもしろかったですよって英語で返されて気まずくなるみたいな。彼らはちゃんと英語がわかっていた。

そういうギャグというか、シャレというかのシーンがある。

犯人たちがお互いをブルーとかグリーンとか色で呼び合うのもなんかおしゃれじゃないすか。

まあ、犯人は時間が守られなかったら、ほんとに人質を殺す冷酷なやつらなので、ギャグシーンがあっても、サスペンスの怖さはあるんだけどね。

人質の乗客のなかに、警察官が乗り合わせてるのがわかるっていう情報がたびたび観客に提示される。それもご丁寧に、性別はわからん、婦人警官かもしれんぞとか言うわけ。

誰が警官なんだろって観客が注意深く乗客ひとりひとりに注目するように仕向けて、緊張感を盛り上げる。うまいですね。

あやしいのがけっこういたけど、まさか、あの酔っ払って寝てるおばちゃんじゃないだろなとか、騒いでるこいつか?とかいろいろ思いながら見ることになるから、

密室空間の変化のない映像でも退屈しないようになる。

1時間でお金を用意するのがギリギリ間に合って、いや、ほんとは間に合ってなかったけど、ウォルター・マッソーの機転で、犯人には地上の様子がわかってないんだから、用意できたって言って時間稼ぎできるってことでうまくやる。

今だったら地上とすぐに連絡つくし、ドローンとかで監視してたらとかあるし、使えない手だけど、1970年代だからいけた。

そんでお金をGETした犯人たちはどうやって逃げるのかってウォルター・マッソーは考える。トンネルなんだから逃げ場なんかないぞって。

逃げる方法は案外単純。まずつっかえ棒みたいなので地下鉄の発進のレバーを固定する。なんかレバーから手を離すと安全装置が作動して走らないようになってるらしくて、それをキャンセルさせるってわけ。

あと、信号を全部青にしておけと要求。赤信号だと非常ブレーキがかかって地下鉄が止まるようになってるらしくて、これもキャンセルするため。

それで地下鉄を走らせる。犯人たちは降りてるが、それに気が付かないで地下鉄を警察は追っていく。その間に非常口から地上にあがっておさらばという計画。

完璧じゃん。非常階段をのぼるっていうところまで完璧にうまくいくのだが、例の乗客にまぎれこんでいた警察官が追ってきて犯人たちを銃で撃つ。

犯人たちの計画に気がついたウォルター・マッソーが戻ってきて、犯人のリーダーを追い詰める。追い詰められたリーダーは、もはやこれまでとレールに足をつけて、自ら感電死する。

元地下鉄運転手だったやつがうまく逃げおおせるのだけど、運転に詳しいから元運転手だってあたりをつけて、あやしいやつをリストアップ。ウォルター・マッソーが虱潰しに、訪問していく。

元運転手のやつが、札束にうもれてやった~って喜んでるところにウォルター・マッソーが訪ねてきて、いや、なんで自宅に帰ってるんだよって思うんだけど、ドラッグ中毒でもともといい加減なやつだから仕方ないのかな。

うーん、こいつはシロかって思って引き上げようとするウォルター・マッソーだが、男がくしゃみをするのを聞いてこいつだなって閉めたドアをもう一度開けたとこでおしまいです。

無線のやりとりで、たびたび犯人がくしゃみをしていたのを聞いていたから、わかったっていうラストになってます。

いやー、これを洒落てるというか、伏線回収をきれいにしたというのか、うまくできてるといえばそうなんだけど、ちょっと物足りない感じしたけどね。

犯人たちもさっさと階段あがって逃げてたら逃げれてたんだけど、仲間割れするし、なぜかなにか音がしたぞ、様子を見てみようってグズグズする。いや、もういいから早く逃げろよって思ったし。

ヤクのやりすぎで鼻がグズグズの鼻炎になってる元運転手のやつも、なぜ自宅に戻っているのかと。リーダーが例の場所で落ち合おうとか言ってたから、ほんとはどっか隠れ家みたいなとこでほとぼりをさめるのを待ってから逃走する計画だったのかな。

うーん、計画も最初の手際も見事だったのに、最後、つまんないことで失敗しちゃったっていうのが物足りないかなあ。

犯人の独り相撲。



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