誘拐犯に育てられたが、奪還されてほんとうの家族のもとに戻ってきたけど、まったく馴染めず苦悩するみたいな映画はけっこうたくさんありますね。なんか何本かそういうのを見たことある記憶があります。
実際にそういう事件もあるんだろうなあ。過去と現在のギャップ、世界が一変してしまうというなかでドラマをやりやすいから、映画でもとりあげやすい設定なんだろね。
誘拐犯をマーク・ハミルが演じている。それが面白さのひとつになってました。外は空気が悪くて出れないといって、シェルターで暮らしている一家。
ジェームズは毎週届く教育ビデオ番組「ブリグズビー・ベア」を見て勉強するのが日課だった。ブリグズビー・ベアが世界を救うために悪と戦うみたいな子供向けの番組なんだけど、これはジェームズに見せるためにマーク・ハミルが撮影してた自作ビデオだった。
よくできたそれっぽい教育番組なんだけど、それを誘拐した赤ん坊に小さいときから見せ続けたってめちゃくちゃ怖い話ですね。
こんな毎日が続くと思っていたところ、FBIが突入してきてジェームズを救出します。でも彼には何がなんだかわからない。外の世界は空気も悪くなく、父と母と思っていた二人が誘拐犯でほんとうの親がいると知らされる。
そんでほんとの両親のもとに戻るんだけど、まあ、なかなかすぐに新しい家族、生活になじめずっていう感じで始まります。
ジェームズの中で大きな存在になっているのが、ブリグズビー・ベア。そりゃ、子供のころからずっと見続けるから、当然といえば当然ですが。
マーク・ハミルは牢屋なのでもう新作はない。ならブリグズビー・ベアの新作を自分で作ろうってことになる。ブリグズビー・ベアの内容がちょっとスター・ウォーズみたいなのが笑えるんすよ。
スター・ウォーズにでてるマーク・ハミルがやってるのがおかしくておもしろい。
まああとはお決まりの感じというか、後半はちょっと練り込みが足りないように思えたですね。
キャンプロケで爆発して逮捕されたり、病院送りになったり、ブリグズビー・ベアに出演していた女の子に会いに行ったりが急ぎ足で雑に描かれる。
空白の25年を取り戻そうと、一緒の時間を過ごそうと焦っていた親と打ち解けるのも唐突というか、とってつけたようで、いまいちなんだよなあ。
設定や演じてる役者はけっこういい線いってる。過去を全否定するのではなく、それをふくめての人生だという話もいい。
後半のまとめかたが、まあ、ちょっといまいちっていう感じでしたね。いい映画ではあるとは思うよ。
しかし、ジェームズが撮ったブリグズビー・ベアの新作はお世辞にも出来がよいとは思えないひどい作品に見えたなあ。
マーク・ハミルが作ってたやつはかなり本格的でおもしろそうだった。特撮もしっかりしてたし、どんだけお金かけたんだろう。