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『エルヴィス(原題:Elvis)』【映画のあらすじとネタバレ感想】


オースティン・バトラー主演、バズ・ラーマン監督でエルヴィス・プレスリーの一生を描いた伝記映画。エルヴィス・プレスリーは知ってるけど、その凄さはよくわからないって感じですね。自分よりかなり上の世代の人が熱狂してたんだろうな。

活躍してたの60年代、70年代ぐらいでしたっけ。歌はハートブレイク・ホテルとかハウンド・ドッグとかラブ・ミー・テンダーとかぐらいかな、知ってるのは。

若いときのエルヴィス、デビューして超ホットだったエルヴィスの姿はほとんど印象なくて、晩年になって中年で太ったエルヴィスのイメージのほうが印象強いです。

大スターであるのは知ってるけど、全盛期は知らない。そういう存在。日本で言ったら、石原裕次郎もそんな存在ですね、自分の中で。自分が子供のころは、西部警察とかがぎりやってるぐらいで石原裕次郎といえば、中年太りしたおじさんぐらいにしか思ってなかった。

太陽にほえろのボスとかの人みたいな。

なんか大スターらしいけど、かっこよくないじゃん、おじさんだなあぐらいに思ってた。モノクロ映画、日活映画で鮮烈なデビューして、映画館をパンクさせた若いときの映画スターの石原裕次郎をまったく知らないから、そう思っちゃう。

エルヴィスもそうだなあ。本人の歌唱より、モノマネ番組で芸人がモノマネして歌ってるのを見た時間のほうが多いかも。本人よりもパロディ化されたもののほうをよく見聞きしてる。

まあ、だからなかなか大スター、ビッグ・スターではあるんだけど、その凄さがいまいち実感として感じにくいアーティストではあります。

子供のころから始まって、亡くなるまでやってくれるので、エルヴィスの人生を2時間そこらでおさらいできてよかったかな。

まあ、かなり端折ってるんだろうけどね。エルヴィスに詳しい人なら、あの時代が描かれてない、あの人とのエピソードがない、ここはこうじゃないとかさ、残念な出来になってると思うけど、知らないこっちとしては、けっこういろいろあるんだなって感じです。

黒人の教会音楽の衝撃をうけた少年エルヴィス。黒人のリズム&ブルースにどっぷりはまって、自分でもやる。そうなんだ~、エルヴィスのルーツってブラックミュージックなんだ~って勉強になりました。

そんなの常識なのかもしれないけど、ほとんと何も知らんから、なんかすごく新鮮。彼のステップと腰の動きに、観客の女子が熱狂。田舎のただのトラックドライバーのあんちゃんに、人々を熱狂させる才能があった。


観客の女子が立ち上がって絶叫しはじめて、会場全体が異常な熱気に包まれるっていうシーンがあるんだけど、よく出来てて、すごいいいライブシーンになってました。

足の動き、腰つき、小刻みに震えるような動き。あれはやばい。実際もああいう熱狂がおきたんだろなあって。

それに目つけたのが、トム・ハンクス演じる大佐とかいう人です。なんだろ、山師、興行屋、マネジャーとかそういう人かな。

エルヴィス、こいつは金になるぜってことで、契約してマネジャーになるんすよ。またさ、大佐がプロモーションの才能があって、すごい仕事をいろいろとブッキングしてくる。テレビ番組だとか、ライブだとか、でかい仕事をエルヴィスにやらせて、どんどんビッグに。

キャラクタービジネスの才能もあったみたいで、エルヴィスのグッズを作って大儲けとかもしたらしいですよ。エルビス大嫌いって書かれたバッジを作って、エルヴィスに眉をひそめる人たちにも買ってもらおうとかさ。うまい商売人だなあ。

この映画はエルヴィスと大佐の二人が主演なんすよ。二人の関係性を主軸において描いている。そこがどうかなって感じしましたね。大佐を脇役の一人にしたら、もっとエルヴィスの音楽性のシーンに時間を使えたはずで、

もっと歌のシーンやいろんなミュージシャンとの共演のシーンが見れたはずなんすよね。ミュージシャンとの交流はB.B.キングとの交流ぐらいしかでてこない。

トム・ハンクスとのシーンに時間が使われてるから、エルヴィス・プレスリーの音楽を堪能するという感じにはなってなかったかな。

まあ、ライブシーンはたくさんあってどれもいいので楽しめたけどね。

大佐がいなかったら、ここまでビッグにはなってない。でも大佐がエルヴィスを金蔓として檻に閉じ込めたから、エルヴィスは行き場を失って、酒とドラッグにおぼれて若くして死んでしまったのだとも言える。

後半は、エルヴィスが海外ツアーを計画して外の世界へ羽ばたこうとするのを、大佐が邪魔してホテルでのショーを長期契約してエルヴィスをホテルに閉じ込めた、

そのせいでエルヴィスは精神を壊して、妻と子供を失い、破滅へ向かったというふうに描かれていました。

なので重要な人物であるわけで、登場時間が多くなるのはわからんでもないんだけど、エルヴィスっていう題名なんだから、トム・ハンクスはもっと脇でもよかったと思ったけどね。

この内容だと、「エルビスと大佐」っていう題名になりそうだもの。

エルヴィスは一回、大佐と手を切るんだけど、すぐに丸め込まれてまた元通りなんすよ。こんなやつとはかかわらないほうがいいように思えるんだけど、エルヴィスにはこういう人が必要だったんすかね。

人間性に問題はあっても、熱狂のステージを用意してくれる人間が必要だった。ステージにあがって観客が熱狂する姿を見なければ生きていられないから。

まあ、なんだろ、これを機会にエルヴィス・プレスリーの歌を聞いてみようかな。YouTubeにもいっぱいあるだろうし。

アンチェインド・メロディを歌う動画も見たけどよかったなあ。映画のライブシーンも素晴らしくよかったけど、実際のエルヴィスが歌うアンチェインド・メロディも最高だったです。

もう太っちゃってさ、なんか座ってるのも苦しそうで、痛々しさすら感じさせる。全盛期はとうに過ぎてると思うし体調も最悪なんだろうけど、歌い上げる。

ときおり見せる笑顔がなんともいえないなあ。息も絶え絶えって感じで、命を燃やして歌い終えるように見えて、なんかすごいもん見たなみたいな。

すげえんだな、エルヴィスって思っちゃった。

人を引き付けるなにかをもってるやつだなって感じしたなあ。


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