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『REVENGE リベンジ(原題:Revenge)』【映画のあらすじとネタバレ感想】


リベンジする映画。ほんとそのまま、それだけだった。シンプルだなあ。主人公は若い女の子。不倫相手の金持ち男の砂漠の別荘で楽しいバカンスと思っていたら、予定より早く狩猟仲間の男二人が到着したことで、不穏な空気が漂い始めて……、っていう始まり。

主人公のマチルダ・ルッツは港区女子って感じなんすよ。セクシーさを武器に金持ち男を手玉に取っていい思いしちゃおうみたいな、軽い感じ。何も考えていません。

なので狩猟仲間の男に、セクシーダンスをおどって見せたりしてその場のノリで媚びてみたりするわけ。うふふふ、わたしセクシーでしょ、いい女でしょみたいな。ちょっとしたそのときのノリのつもりです、彼女は。

とくに意味はない。

でも狩猟仲間の男は、こりゃいけるぞ、この女、おれに気があるぜとか勘違い。翌日、ノリノリで話しかけてくるんだけど、マチルダ・ルッツは冷たくあしらいます。なにがなんだかわからないみたいな。

まあ、そのへんの自覚がまったくないというか、自分のやってることが、男に変な刺激を与えてることに考えがまわってない。

男のほうが、おれのどこがタイプじゃないんだ言ってみろとか迫ってくるので、背が低いところって答えると、昨日と今日でおれの身長は変わったか?とか真顔でつめてくる。

不倫相手の彼氏は猟の許可を取りに行ってて留守。周りは砂漠でなんもない。

昨日の夜はあんなに密着してきたくせに、今日は知らん顔かみたいな。難癖つけて彼女をレイプします。もう一人の狩猟仲間の男がそれを見るんだけど、あっちいってろって言われて、そのまま見て見ぬふり。

そのときスニッカーズを食べてるんだけど、口元のどアップ映像になって、ねちゃ~っとグチャグチャとチョコバーが口の中でベトベトになるのを映すんです。この映画、こういうシーンがけっこう何回もあるんすよ。

生理的に不快になるショットをちょいちょいいれてくる。

男の欲望が爬虫類のように本能むき出し、食欲のように貪欲であるというのを、そういう映像で見せてるみたいです。

そんで不倫相手の男が帰ってきて、彼女の状態を見てなにしたかというと、金振り込んでおいたし、カナダに仕事見つけておいたからって厄介払いしようとする。

冗談じゃないわって騒いで逃げようとするんだけど、砂漠の別荘なので周りになにもありません。崖においつめられて、すぐヘリを呼ぶからと説得されて、おさまったと思ったら、金持ち男に崖から突き落とされて、彼女は地面の木に串刺しになって死んでしまう。

金持ちの男にとって彼女は大事でもなんでもなく、訴えられでもしたら懲役だ、面倒なことになったと始末するつもりだったわけ。金持ちこわ~っていうか、むちゃくちゃやなみたいな。

その後の展開もけっこう無茶します。死んだと思った彼女は死んでなかった。木の刺さりどころがよかったのか、崖から落ちたのに死なずにすんで、男たちに復讐していくっていうわけ。元気やなあ。

串刺しになってる状態から、冷静に脱出するマチルダ・ルッツ。

木に火をつけようとしてるから、どういうこと?丸焼けになるぞって思ったけど、砂漠のカラッカラの木だから燃えてすぐ崩れちゃうみたいで、それで串刺しから脱出してて、すごいサバイバル知識だって、ちょっと驚いたなあ。

死体を見に来て、彼女がいなくなってるので生きていることに気がついて男たちも追跡し始めます。レイプした男が、びびって、彼女にあやまって弁護士たのんで、そしたらなんとかなるから彼女を始末するのをやめようっていうのが面白いですね。

レイプまでしてるのに、おどおどしてて、こんな大事になるなんて思いもつかなかったと焦ってる。レイプがたいしたことだと思ってないっていうのがリアルというかなんというか。

男たちは3人もいるし、銃ももってるし、圧倒的優位にある。

しかし、油断している男たち。彼女は一人目をあっさりと仕留めます。

そしてペヨーテを飲んで、刺さった木を引き抜いて、傷口に缶ビールで作った焼きごてをあてて、皮膚にビールの缶についてた鳥の模様がやけどで焼き付いた彼女は戦士に生まれ変わるのだ。

このへん、なんかおもろいです。ドラッグで悪夢を見て、体に紋章を得て、別の人間に生まれかわる儀式をしたから、彼女は強いみたいな。

いやー、最初出てきたときの、軽薄でなんも考えてなさそうなねえちゃんっていう雰囲気がこの儀式で一変するのが面白いですね。

まあ、そんで後は彼女が男たちを圧倒するだけです。男たちも反撃するけど、戦士に生まれ変わった彼女の敵ではないのだった。

最後、残った金持ち男と別荘でバトル。裏のかきあい、追いつめ追い詰められのドキドキ展開。なかなかの緊張感でよかったです。

それで彼女が勝利するんだけど、映画でお決まりの悪役が最後に余計なおしゃべりをするから負けるっていう展開もありました。

金持ち男は、さっさと銃をひろって撃ってたら勝ってたよなあ。うだうだ、おまえオレに勝てると思ってたのか、このバカ女が、思い知れとかなんとか言ってるから、彼女に反撃されて負けちゃう。

うだうだ言わずに、引き金引いてたら勝ってたよって、いつも映画の悪役、マンガにでてくる悪役を見て思う。

まあでも、悪役が傲慢だから、相手にとどめを刺す前にうだうだおしゃべりしちゃうんだろうっていうことでいつも自分を納得させてます。

相手を下に見てる、馬鹿にしてるから、急いでトドメを刺さないのかな。金持ち男は彼女を下に見てて、あんな状況になってもまだそう思ってる。だからおしゃべりしちゃう。

彼女のほうは、無駄な捨て台詞もなく無言で引き金をひいてやっつけていく。叩き潰すべき敵としてやっつけるだけというね。クールな感じしますね。

ネチネチと感情的な男。切り捨てるとなっても、しつこくあれこれ気持ちを吐露する。一方、切り捨てるとなったら、そこに感情がなく機械的にばっさりやる女。

そういう違いがあるのかな。一般的には、女性が感情的で、男性が理性的みたいな話が流布してるけど、実際は逆かもね。


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