前作のラッセル・クロウ演じた将軍の息子がカムバックしてローマを救うというヒーローストーリーとしてはイマイチでした。デンゼル・ワシントンの裏ストーリーのほうがおもしろくて、印象が強いから。
どう見てもイコライザーが古代ローマに転生したように見えてきて笑っちゃう。
マキシマスの息子、ルシアスを演じたポール・メスカルが主役のはずなのに、ぜんぜん印象が薄かったなあ。見終わって、デンゼル・ワシントンのことしか覚えてない。
一応、前作「グラディエーター」から続いている話だから、前作を見たほうがわかりやすいけど、見てなくてもなんとなくわかる感じにはなってたかな?
グラディエーターは好きな映画で何回か見てるんだけど、内容はあんまり覚えてない。そういう状態で2を見たんだけど、見てるうちになんとなくそういう人間関係だったなって思い出してきて、一応、自分なりにこういうことかって納得はしながら見れたね。
前作で皇帝の息子ホアキン・フェニックスが弟でコニー・ニールセンが姉で、コニー・ニールセンの息子がルシアスで、ホアキンが倒されたあとに辺境の地へ逃されて異国人として成長してたってことっすよね?
コニー・ニールセンとラッセル・クロウとの間に出来たのが、ポール・メスカルっていうことでOK?
辺境の国の住人として生きて、屈強な戦士で、妻も戦士で幸せに暮らしてたけど、そこにアカシウス将軍率いるローマ帝国軍が攻めてきて占領される。その戦争で妻は死んで、ポール・メスカルは奴隷としてローマにつれてこられて、奴隷商人のデンゼル・ワシントンに買われて剣闘士として戦うことになるってわけ。
前作と同じような展開ですかね。ローマを追われて、剣闘士として舞い戻ってリベンジ。
ローマの皇帝は双子のゲタ帝とカラカラ帝。まあこれがとんだ暴君で愚かな皇帝です。なので市民の人気もなく、政治力もなく、ペドロ・パスカル演じるアカシウス将軍のほうが人気も人望もある状態。
ここも前作と同じ構図かな。ホアキン皇帝がぜんぜん市民の空気読めずに、滑り倒して人気がなくて、将軍のラッセル・クロウのほうが人気者っていうね。
ローマ皇帝にろくなやつおらんね。
アクションも当然あったけど、うーん、イマイチだったですね。
サービスは満点。楽しませようという意欲は買いますが、やりすぎじゃないか。あのサル。あれってほんとにあんな猿いるのかな?ヒヒっぽい顔してたけど、ファンタジー世界に出てくるバケモノみたいに見えた。作り物っぽくてなんか萎えました。
サイに乗って登場。なんか間抜けな感じがした。
それにサメね。闘技場に水張ってそこに船浮かべて海戦をもした戦いをやるんだけど、その水にサメが泳いでんの。どうやってサメを運んだのかは謎。
やりすぎじゃないか。前作は虎だったっけ。今回のサルとサメは、すげえというよりギャグに近い。
うーん、やっぱりデンゼルですね。それ以外ない。冷酷にカラカラ帝の手を握ってゲタ帝の首に刃物を押し込んでいくデンゼル。ゲタ帝の生首を見せて、オレに全権ゆだねるってことでいいよね?と議会を掌握するデンゼル。
混乱に乗じて、カラカラ帝の耳の穴に串をさして殺すデンゼル。イコライザーか仁義なき戦いのヤクザか。イコライザーローマ転生編。仁義なきデンゼル・ワシントン映画として楽しもう。