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『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(原題:Everything Everywhere All at Once)』【映画のあらすじとネタバレ感想】


これはクセが強いですね。導入部分があまりうまいとは思えなくて、20分ぐらいでもう見るのやめようかなって思った。なんとか我慢して最後まで見たけど、やめてもよかったような気がした映画だったなあ。

なんだろ。もうこんな人生いや!わたしの人生大失敗と感じている中年を過ぎて老年をむかえようという人が、いやそうでもないか、今の生活、今の人生、そう捨てたもんじゃないなと思い直すドラマをマトリックスみたいなSFテイストで描いてる作品。

ミシェル・ヨーがネオで、キー・ホイ・クァンがモーフィアスで、ステファニー・スーがエージェント・スミスかな?

映像のクセがかなり強いし、コメディなんだけど、そのお笑いが下品で気持ち悪いしで、きつかったなあ。

SF的な設定は、なんかごちゃごちゃしてるだけで細かいことはよくわからない。あくまでも過激な映像を作るための設定でしかないように思えた。

世界があらゆる可能性の分岐ごとに存在してるみたいなやつですかね?それが始まるのがなんか唐突でよくわからない感じで始まる。

税金の申告でエレベーター乗ってるときに、夫が突然変なこと言い出して耳にイヤホンつけてきて、靴を左右逆にはけとかいって、敵が迫ってるとかなんとかいって、ミシェル・ヨーはわけもわからずおかしな体験をする。

見てるこっちもわけがわからなくてきょとんとしてしまう。わけがわからないまま、派手なカンフーアクションが展開していく。

旦那がウエストポーチをヌンチャクにして警備員たちをなぎ倒していったりするんだけど、わけがわからないアクションなので、ぜんぜん気持ちが盛り上がりません。

なんか突然暴れ出したなあみたいな。置いてけぼり感。別次元世界の旦那の精神が入ってきたり出たりとかしてるらしいです。

コインランドリー経営で税金の申告に苦労してるミシェル・ヨーもいれば、女優として成功してるミシェル・ヨーもいれば、歌手になってたり、カンフーの達人になってたり、指がホットドッグのソーセージに進化した世界だったりとか、岩とかいろいろなミシェル・ヨーがいる。

それぞれの能力を呼び出す?かなんかするために耳にイヤホンみたいなのつけて、考えられないバカなことをする必要があるらしい。精神を飛躍させるために、想像をこえる行動をすることがトリガーになってるという理論らしい。

それでなんかしらんけど、戦いが始まってるんだけど、敵が娘なんです。母親と娘の関係がぎくしゃくして壊れているというのを、こういうSF設定で描いているということかあ。

この話は、アクションやSFなしで、普通のドラマとしても描けるお話ではありますね。中年をすぎた人間の精神的な落ち込みの危機のドラマ。

自分の人生、こんなはずじゃないのに。ああいう可能性もあった、あのときああしていれば、こうじゃなかったかもしれないとかさ。

旦那は頼りないダメ男だし、毎日毎日コインランドリーであくせく働いて、税金の申告にも苦労して、娘はゲイで父親はいばってるだけ。

わたしの人生なんだこりゃみたいな。なんだこりゃという苦悩の部分を、SFコメディアクション要素で描いている。

苦悩、後悔、諦め。アクションなし、下品なお笑いなしで、まじめなドラマでやってもいいような気がしたけどなあ。

最後は、ラブですかね。戦いではなく、すべてを包み込む愛。愛だろ愛っていう着地。

頼りないと思っていた夫はそうでもなく、よくよく見たら良い夫だし、娘のことも自分のほうが拒絶してたんだという反省もあり、

わたしの生き方、今の人生、家族、別にそんなに悪くないんじゃないっていうね。そんな感じで、いい感じで終わってました。

うーん、でも、やっぱりこれアクションと気持ちの悪いギャグいらなかったなって思っちゃった。

アクション部分とコメディ部分にのれるかのれないかで評価は大きくかわりますね。

おもしろかったのは、女優のミシェル・ヨーのシーンがウォン・カーウァイ映画みたいなトーンの映像になってたとこかな。花様年華みたいで笑った。

キー・ホイ・クァンがトニー・レオンみたいな演技してておもしろかった。

それぐらいかな、よかったのは。

ソーセージとか、ケツにつっこんでとか、そういうのはノーサンキューだったですね。ただただ気持ちが悪いだけで、笑えもしないし、おもしろくもない。

迷惑系YouTuberや、過激なセクハラパワハラがおもしろいと思ってる昔のお笑い芸人を見てるようで、いやだったなあ。


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