降霊術をドラッグ的に描いてる映画って、なんかありましたっけ?なかったような。降霊術でおもしろがる主人公たちの描写がおもしろかったなあ。そういう楽しみ方すんのかあって。けっこう笑える。
やばいことして、そのスリルを楽しむ。ティーンによくある怖いものなしの、バカやる感じがよく出てた。こいつらバカだなあみたいな。
パーティーでドラッグや酒やって騒ぐノリで降霊術やってんの。そこ以外は、定番の霊ホラーって感じです。
パーティーで降霊術やってる#90秒憑依チャレンジ動画を見た主人公たち。自分もやってみようってことで、家でやることにします。やり方は、椅子にベルトで体を固定し、ろうそくに火をともし、手首の置物を握り、トーク・トゥ・ミーと言うと目の前に霊が現れる。
さらにレット・ユー・インっていうと霊が自分の身体に憑依する。それでなんか喋ったり、変な表情したり、思いも寄らない行動をとる。それがおもしろくてゲラゲラ笑って楽しんで、ろうそくを消して、手首から手を離すと憑依がとけてもとに戻る。
憑依は90秒でとかないといけない。それを超えると霊に体を乗っ取られてしまうらしいです。それでさ、主人公がやるんだけど、90秒超えちゃうんすよ。うわー、やべえってなるんだけど、彼女は戻ってきて普通に振る舞う。
ふう~、大丈夫だったか、あぶねえ危ねえって笑ってすますんだけど、実は大丈夫じゃなかったというのが後半の展開につながります。
もう、この時点で惨劇がおこる種がまかれていたわけっすね。
降霊術のおもしろさにはまって、代わる代わる霊を憑依させて楽しむ。それを見てた年下のやつが、ぼくもやりたいよって言うわけ。いやこれは子供がやっちゃダメだとかルールがあるらしいんだけど、まあ、ええかと軽い気持ちで許可してやっちゃう。
そしたら憑依した霊が暴れ出し、頭を机や壁に打ち付けて血まみれ、目玉を自分で抉り出そうとかして死にかけることに。
やばいことなったって意気消沈。もう降霊術はお開きになるんだけど、主人公の自殺した母親の霊と話ができたから、主人公はもっと母親と話したいと思って降霊術をもっと深堀りしていく。
降霊術してないのに、母親の霊が見えたり、夢の中で霊が出てきたりと、主人公がだんだんおかしくなっていく。
霊に翻弄されていく。霊にあやつられて、父親を殺すことになって、最後は車に飛び出して死亡。主人公自身が霊になってしまう。そしてどこか別の国で降霊術をやってるシーンになって、主人公が霊側になって呼び出されているという場面でエンド。
バッドエンディング。
最初の失敗のときにすでに主人公は霊にとりつかれたままだったわけっすね。彼女の母親の姿をつかって、破滅するように誘導されていった。
いやー、怖かったなあ。ホラーとして怖いというより、子供の無鉄砲さ、なんかおもしろいからということで、危険をかえりみない無謀さが、当然の悲惨な結果を招く。それが怖いですね。
霊が怖いわけではない。
人間が一番怖いんだ、っていうホラーによくある結末。まあ、よく考えたら、霊ももともと人間なんだから、人間が怖いというのは当たり前なのかもですね。