それをフランスを舞台にして、フランス人の俳優使って、哀川翔の役を柴咲コウがやってるみたいです。あと西島秀俊がゲスト出演してた。出てこなくてもいい役だったけど。
黒沢清監督が過去の作品をセルフリメイク。なんで今さらまたやろうと思ったのか。なんか過去作でやり残したことがあってとか、気に入らない結末だったから変えたくてとかなんでしょうか。
今更やるようなもんでもないだろって思うけど。お話は復讐もの。ダミアン・ボナールが娘を殺されたとかで、その犯人探しと復讐をやろうとしている。医師の柴咲コウが協力者となってサポートしている。
こいつが犯人だと思われる男を拉致して監禁。おまえが娘を殺したんだろって尋問。娘のビデオテープを見せながら、死因とか発見された状況とか、無惨な殺され方したのを読み上げて聞かせる。
いや、おれじゃない、なにも知らないんだ、あいつだったら知ってるだろって言われて、また別の男を拉致して監禁。
監禁した男が二人になったが、話は要領をえず、娘殺しの犯人も経緯もよくわからない。同じことの繰り返しが続くのでかったるい。見てられない。
柴咲コウが男たちにこっそり提案する。このままじゃ埒が明かないから、誰か適当にそれっぽい知り合いの男を犯人だって言ってよ、そしたら解放してあげるって。
じゃあ、あいつがいいな、警備主任だったあいつだって話してまたそいつをジムのロッカールームで拉致しようとして、反撃にあって苦労する。
捉えてた二人は解放するわけでなく、弾が一発はいった拳銃をわたしてどっちが生き残るかそっちできめてって殺し合いさせる。
そんな感じではっきりしない、なにがなんだかな状態のまま、つぎつぎ男を拉致してきて監禁して尋問します。これどうなんの?みたいな。
別にどうなろうが気にならんけどねみたいな。役者の演技がなあ、ザクロサワキヨシ映画って感じで、ちょっと滑稽というか、わざとらしいコントみたいな演技なのも退屈に拍車をかける。
こういうことが続く前半でもうギブアップ寸前です。
たまに柴咲コウが医者として仕事してるシーンもあります。そこで西島秀俊が患者役としてでてきます。フランスに駐在することになってちょっとうつ状態みたいになってるサラリーマンの役かな。
好き好んでフランスにやってきたわけじゃないからって気持ちが落ち込んでて、先生はのぞんでフランス来たんだって、いいですね~とかからんでくる。
じゃあ、クスリだしときますってクスリもらって、これ毒じゃないですよねとか言って飲む西島秀俊。精神的にまいってる人っていう役回り。
柴咲コウの夫?かなんかは日本にいるみたいで、PCのテレビ電話がつながるシーンとかもありますが、柴咲コウは夫とうまくいってないみたいな感じ。
拉致した警備の人間にまた柴咲コウがささやいて、これじゃ埒が明かないから、人違いだったということで本当の黒幕がいる場所に案内しなさいってなる。
ほんとか虚構なのかよくわからないけど、ある財団があってそのメンバーが子供を集めて臓器売買のために子供から臓器をとって殺していたとかいうことらしいのです。
遊園地みたいなとこに行く。財団の黒幕がいるアジト。そこでサバゲーがまた始まる。銃撃戦みたいなのがあるけど、サバゲーやってるようにしか見えないチープな銃撃戦です。
黒沢清の銃描写はチープすぎて見てられない。
遊園地でダミアン・ボナールと敵との銃撃戦がはじまるなか、柴咲コウは姿を消す。突然、ビデオが再生され始めて、柴咲コウの朗読が始まる。自分の息子が殺されたというビデオ映像とどんなふうに殺されたかを読み上げる柴咲コウの声が繰り返し再生されて、鳴り響く。
柴咲コウもダミアン・ボナールと同じように子供を殺されたのだというのがあかされます。
ダミアン・ボナールが全員かたずけてこれで終わったと思ったら、あんたで最後だねって柴咲コウがダミアン・ボナールを気絶させて監禁。
あんたも臓器売買にからんでたよねって放置。
柴咲コウがダミアン・ボナールに協力していたいたのは、彼を通じて組織の幹部たち全員をあぶりだし復讐するためだったのだ。
柴咲コウは協力者ではなく、この物語の主役だったのだ。
これでおしまいかと思いきや、テレビ電話の夫が、子供を組織に差し出したのではと疑いっていて……って感じでおしまい。柴咲コウの復讐はまだ終りを迎えなさそうみたいな。
蛇の道は続くみたいな感じですかね。
リメイクする必要あったのかな。いやー、もとのやつと違う展開だったのか昔のやつ見たのはそうとう昔でよく思い出せないんだけど、昔のやつのほうがおもしろいんじゃないか。
黒沢清の映画は昔のやつは、変なチープさが奇妙な味に思えておもしろいんだけど、最近のはただチープなだけで下手に感じておもしろくないんだよなあ。
ヘタウマに見えてたのが、ただのヘタになっちゃったように思える。微妙な微細な違いでそうなってるように思えるんだけど、その小さな変化がなになのかははっきりわからない。
昔の作品にはあって今なくなってしまったのはいったいなんなのだろう。
やっぱ役者たちが偉大だったのかな。役所広司とか哀川翔とか。