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『スティーブ・ジョブズ(原題:Steve Jobs)』【映画のあらすじとネタバレ感想】


スティーブ・ジョブズ映画。3回の新製品発表のプレゼンにのぞむジョブズの姿を通して、彼と娘との関係を描く伝記映画。ダニー・ボイル監督、マイケル・ファスベンダー、ケイト・ウィンスレット、セス・ローゲン出演。

なんだっけ、1回目はLISAの発表で、2回目はNEXTの発表、3回目はiMacの発表。それぞれプレゼン当日の直前の舞台裏の映像で展開。そこにいろんな人が訪ねてきて話したり、広報担当のケイト・ウィンスレットと話したりっていう構成。

最初のLISAのプレゼンでは、ハローだかなんだか音声をPCから出すのがうまくいかなくてあせってました。LISAっていうのは、娘のリサの名前からとったマシンだったみたいなんだけど、なぜか娘は認知したくないって、母親ともめてる。

自分の子か?って検査では90何%で父親ってでたらしいけど、統計上では地球上の28%の男性が父親である可能性があるとかなんとかタイムの記者に語ったとか記事になってて、奥さん、いや、結婚してないから妻でもないんだろうけど、リサの母親がどなりこんできて養育費もっとだせってお金をせびってくる。

なんか父親になることを怖がって逃げ回ってるみたいなスティーブ・ジョブズでした。

そんでLISAは大失敗。ぜんぜん売れない。そうそう、この映画ではプレゼンそのもののシーンは出てきません。どんなプレゼンしたのかは、YouTubeとかに実際のがあるだろうからそっちを見ればいいかな。

2回目はスティーブ・ジョブズがApple社を追い出されて、新しくNEXTっていう会社?とPCを作って発表するプレゼン。そこにスカリーっていうやつがきてあれこれ話する。スカリーがスティーブ・ジョブズをアップルから追放した。

もともとスカリーはペプシにいたけど、砂糖水なんか売ってないで、アップルにきて一緒に世界をかえてみないかってジョブズがリクルートしてアップルにきた広告のプロでしたっけ。

信頼できる仲間だとおもっていたジョブズだが、そのスカリーが自分に反対してアップルから自分を追い出すとはと大ショックをうけていたみたいな感じ。

へー、そうなんだ~、ジョブズとスカリーってけっこう仲良かったんだなって、ちょっと意外でした。心底嫌い合ってたわけじゃなく、仕方がなかったんだみたいな感じで、お互い心の底ではまだ仲間と思ってるみたいな雰囲気でした。

この映画ではジョブズをけっこういい奴に描いてて、ぬるい感じはしたかな。スティーブ・ウォズニアックがしつこくAppleIIのスタッフへの謝辞をいれろと食って掛かってくるけど、それを拒否するジョブズ。

ウォズニアックはアップルを支えた名機、スタッフをもっと公の場で称えてしかるべきだって感じなんすけど、ジョブズは未来を見てるから過去は知らんって感じです。

ウォズニアックはジョブズはプログラムも書けない、デザインもできない、製品を作って実際に使えるものにしてるのは技術屋たちだからもっとそっちの功績を認めろっていいたいのだろう。

まあ、でもさ、実際にやる人、実際に働く人よりも、やらせる人、働かせる人が、成功も富も総取りするのが資本主義だからなあ。ジョブズが富も名声も、成功したら総取りするのが今の世界だねみたいな。

最後のプレゼンはiMac発表のプレゼン。追い出されたアップルに戻って、倒産寸前のアップルを立て直す起死回生の一手、iMacを送り出したジョブズ。

ジョブズが去ったあと、スカリーひきいるアップルはシェアを減らし続け、タッチペン操作の小型端末ニュートンも不調でひどいことなってた。

そこにジョブズが戻ってきてっていうね。スカリーが楽屋にやってきてあれこれ話してさ、なんかまるでスカリーが父親みたいな感じだったなあ。

大きくなって大学生になってるリサも来る。学費振り込んでないって。プログラマーが肩代わりで払ったりしてて、それを聞いたジョブズは、払わないっていったのはケンカして、とっさに言っただけで、払うよ払うって払うつもりだったと言い張る。

リサの母親の金銭の使い方に腹立ててるみたいでした。変なまじないのもの買ったり、鼻腔の治療がどうのこうのみたいなことでずっとお金使ってるのが腹立つみたいで。家買ってやったのに売ろうとしてるのも気に入らないとか。

まあ、でも娘のことはいつも思ってるよ、LISAはおまえの名前からとったけど、あのときそうじゃないって言ったのは、やっぱり怖かったからだと娘に自分の弱さを告白する。

自分は欠陥品だから、父親らしくふるまうのが怖かったからだと。なんか正直に心のうちを吐露したからなのか、リサもおやじがんばって感じで舞台袖で、プレゼンにむかうジョブズをみおくります。

舞台にあがり満員の観衆の期待の拍手のなか、舞台袖の娘のほうをみるジョブズでおしまいだったかな。

自伝映画だけど、なかなかかわった構成でしたね。プレゼン直前の空間に、そのときのジョブズの状況と心境をあらわす会話劇を展開させる。

でもなんか不自然すぎで、ちょっと笑っちゃうけどね。プレゼンの準備で忙しいのに、めんどうなやつらがいっぱい訪ねてきて、あれこれ状況説明のセリフや、気持ち説明のセリフをまとめてマシンガントークする。

自然さが微塵もない構成だけど、これはけっこうおもしろい見せ方だと思った。普通の伝記映画みたいに子供時代、起業しはじめ、挫折、復活みたいに時系列を年齢順に見せるやつだと退屈で見てられないし。

まあでも、なんかよくわからない人ですね、スティーブ・ジョブズって。iPhoneが最大の成功ってことになるのかな。

iMac、iPod、iPhone、IPadとかこのぐらいの時期は毎回毎回すごい製品がアップルから出てくるぞってすごい話題になってたなあ。ジョブズの快進撃。

でもすごいのがさ、全部ジョブズが発明したものじゃないっていうのがすごいですよね。一番最初の製品からして、ウォズニャックが作ってたものだし、グラフィカルユーザーインターフェースもマウスももともとあるものを流用してゼロから作ったものではない。

プログラムもできない、デザイナーでもない、じゃあ、なにができるんだ?って不思議なんだけど、まとめるちからがすごかったのかな。

ユーザーがカスタマズするのが当たり前だったパーソナルコンピュータを、ユーザーがいじれないようにして自由度をなくして、完成した製品として売り出した。その思考。画期的だなあ。

かっこいいだろ?って。このかっこいい製品を使うことが、あなたを自由にするっていうね。製品自体に自由はまったくない。互換性もない。アップルに従属するしかない製品なんだけど、所有することや使用することで、自由を感じる。

なんだろ。商売人ってことなのかな。人々が何にひかれるのか。なににお金を出すのか。そのツボを見抜いていた人がジョブズだったのか。



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