メイドを演じるのはジュリア・ロバーツ。ジキルとハイドはジョン・マルコヴィッチです。役者の演技とか、映像の雰囲気はよかったですね。ジュリア・ロバーツが父親からの虐待トラウマをかかえるおどおどしたメイドを演じてます。
ジョンマルコビは医師のジキルと野蛮なハイドをうまく演じてました。ハイドになると長髪になってヒゲがなくなるぐらいで、基本的に同じ顔なんだけど、雰囲気で別人だと思わせるなかなかの演技。
ダメなところは物語がないところ。何を見せたいの?って最初から最後まで疑問だった。
ジキルの欲望と理性の間で悩むのを見せたいわけでもなく、博士とメイドの異常な愛情関係を描くわけでもなく、猟奇的な事件のサスペンスを見せるわけでもなく。なんにも描かない。表面的なムードだけの映画になっちゃてます。
これ原作の小説はどんな話なんだろう。この映画みたいになんにも話がない小説だったら読めたもんじゃないけど、恋愛小説なのかな。
虐待の傷をもつ娘が2面性をもつジキル御主人様にひかれ、危険なハイド氏にひかれていくみたいな。危ないと思っていても、どうしてもひかれちゃうみたいな、危険な恋の話。
そういう話なら、もっとジュリア・ロバーツの内面の変化がわかるような描き方してほしかったなあ。ただおどおどして、びっくり顔して、物静かにしてるジュリア・ロバーツ。これじゃあなあ。
この映画を見たからか、スティーブンソンのジキル博士とハイド氏を読んでみたくなったね。有名な古典で何度も映像化されてる題名だけは知ってるけど、ちゃんと原典を読んだことはない作品のひとつ。
こういうのけっこう多いですね。題名だけは知ってるし、内容も設定ぐらいは知ってる。なのでなんだか知ってるような気になってるけど、実はちゃんと読んだことはないみたいなの。古典作品って意外と読んだり見たりしませんね。
古典に影響されたオマージュやリスペクトされた作品は読んだり見たりするけど、その大元の作品は意外とほったらかし。