ザック・クレッガー監督作品。この監督は「バーバリアン」っていうのがおもしろかったので今回も見てみるかって監督名からチョイスしたウェポンズ。
ストーリーはなんかおもしろそうなんすよ。ある町の小学校のある教室の17人の生徒がある日一斉に失踪する。防犯カメラには深夜2時17分に家から飛び出して手を飛行機のポーズのように広げて走り去っていく子供たちがうつっていた。
原因不明、行方知れずで、不安が高まった親たちは、クラスの担任である女教師ジュリア・ガーナーをなにか知っていると吊し上げて責め始めていたが……。みたいな。
スティーブン・キングみたいな話だな。
クラスでただ一人失踪してない生徒アレックス(ケイリー・クリストファー)がいて、その子もなんかありそうって感じ。なんかすごくおもしろそうで、どういう話で、どういう結末になるんだろうって、謎でそそられる感じじゃないですか。
でも、とくにすごい結末とか、納得いく話とか、そういうのありません。謎の状態で観客をとにかく引っ張っていく、最後までひきつける、それに全力をつくしてる映画。
だから、見たあとに、考察とか解説とかしても意味ない感じでした。あれ、なんなんだろって考える気にすらならない。だって監督も細かいことは考えてないんだろうなっていうのがわかるから。
とにかく先がどうなるか、どうすすんでいく、その過程を観客に気にさせることだけを考えている。だから意味はないです。誰が主人公で、誰がどうなる話なのかっていうのも別にないです。展開が主人公。
前半の話を引っ張る役割は教師のジュリア・ガーナー。中盤は失踪した生徒の一人の父親役のジョシュ・ブローリン。後半、最後に物語を引っ張るのはただ一人失踪しなかったアレックス。視点がリレーされていく。
ジュリア・ガーナーが警官の浮気相手と会ったり、家についたら不審車がベル鳴らして様子を見たら車に魔女って落書きされたりっていうのが描写される。
そしたら違う人物の視点にきりかわって、今度は警官からの視点で彼がバーで彼女と会う前になにしてたのか、会ってからその後どこにいってなにしてたのかが描写される。
そしてまた別の人の視点、校長の視点だったり、ジョシュ・ブローリンからの視点でそれまでのシーンの裏側が描写されてっていう感じで、少しずつ肉付けがされていって、全体像が浮かび上がっていくスタイル。
これがうまいと思いつつ、だるいとも思ってしまう。なるほど、裏ではこういう展開があったんだふむふむと思うんだけど、話がたいして進まないのでだる~って感じが前半はしました。はやく本題はいってくれないかなみたいな。
なっかなか失踪の謎の核心にすすまない。前菜が長い。なかなかメインディッシュ出てこない。
ドラッグ中毒のホームレスの青年の視点の話になってそれからかな。やべー、変なおばさんが登場してきて、おお、こいつが大ボスかみたいな。メイクの感じとかめちゃおかしい。
それまでかなり時間かかったよ。
そんでアレックスの視点で映像が展開して、なにが起きていたのかが具体的にわかる。なにが起きたのかはわかるけど、どういうことなのかはわかりません。
アレックスの母親の親戚のおばさんを家に引き取るとかで、おばさんがやってくるんだけど、変なおばさん。アレックスが親が向かえに来ないから学校から歩いて帰宅すると、父親も母親も様子がおかしい。
まるでマネキン人形みたいになってる。なんか知らんけどおばさんが黒魔術かなんかをかけて両親の自由をうばってしまったようです。
謎の盆栽の木の枝で指を切って血をぬりこんで、あやつりたい人物の髪の毛や持ち物を枝にまきつけてパキッと折ると、命令を完了するまで動き続ける人間兵器になる。
どういうメカニズムで、おばさんがどういう人で、なにがしたいのかはよくわからないけど、そういうことです。
逆らうことができないアレックスはしょうがないのでおばさんの命令に従って、マネキン人形化してる両親に缶スープを飲ませて世話したりしてた。そしたらおばさんの病気を治すかなんかの目的で子供たちが必要になったらしくて
おばさんは学校の子供たちの私物を持って帰って来ることをアレックスに命令して、アレックスはクラスの生徒の道具箱の名札を全員分盗んで持ち帰る。
そしたらそれ使っておばさんが枝と血でぽっきり魔術をして、生徒たちをあやつって、アレックスの家の地下に集結させた。それが失踪の真相。
どういうこと?いや、そういうことはわかったけど、黒魔術でなにかの目的でおばさんがそうしたということしかわからない。
おばさんは魔女で長年生き続けてきてるみたいですけども、頭も髪の毛はげてきちゃってるし、なんか延命の秘術みたいなのをやらなきゃいけなくて、子供たちをあやつったのかな。
そんでジョシュ・ブローリンとジュリア・ガーナーがアレックスの家がおかしいってことで、家にのりこんできて最終バトルです。魔女おばさんが警官やドラッグ中毒のにいちゃんをあやつって襲ってくる。
アレックスも両親から襲われて、ドアをぶち壊されて、隙間から顔だしてきてシャイニングのジャック・ニコルソン状態みたいな両親から逃げてどうにか対抗策を考える。
ひらめいたアレックスは、魔女のおばさんの謎の盆栽の木の枝を使って自分でも黒魔術をやってみます。血をぬりこんで、魔女のおばさんの髪の毛をまきつけてパキッと折る。
そしたらさ、おばさんをあやつるのかと思いきや、17人の地下室の子供たちが人間兵器として動き出す。おばさんをロックオンしてみんな走り出します。
やべええってことでおばさんが近所の家や庭を逃げて走り回るのを、両手を飛行機の翼みたいにキーンってポーズとった子供たちが爆走して襲いかかっていく。
窓ガラスやドアや壁をぶち破りながら、逃げ惑う魔女おばさんに迫っていく。ここの大運動会なエネルギーの解放された描写がなかなか爽快でよかったです。
それまですっごい抑圧されたムードで展開してたから、最後の最後でそれまでおさえつけられてたバネが一気にビヨーンって爆発したみたいな気持ちよさがあるシーンだったなあ。
そして逃げ切れなくなったおばさんを子供たちがとりかこんで、肉をひっぱって引きちぎってぐちゃぐちゃの肉片になるまでやって終了。
ジョシュ・ブローリンは息子を見つけて抱きしめる。アレックスは両親が正気に戻って抱きしめられてる。ハッピーエンド。
まあ、呪い?黒魔術はすぐにはとけないのか、しばらくはマネキン人形みたいなままだったけど、じょじょに喋れるようになった生徒も出てきたよっておしまい。
いやー、これは見る人を選ぶなあ。ちゃんと意味とか論理とかが一応、ホラーにもほしいって思う人には、まったく乗れないかも。怖がらせ方も、うわーってなったら、ハッ夢か…みたいなやつで古臭いし。
まあ、ピーラーで攻撃してほっぺたの肉をそいでたのは笑ったけど。あんまり攻撃力なさそうなのに、2度もやるから笑ったね。
別に細かいことはいいから、展開だけ追っていって、ときどき怖かったり、ドキドキしたりできたらそれでいいっていう人は楽しめるかも。
自分はザック・クレッガー監督作品なら「バーバリアン」のほうがおもしろかったかも。