総代としてのスピーチを頼まれるほど成績優秀で陸上部のキャプテンもする絵に描いたような優等生です。母親のナオミ・ワッツは鼻高々。
7歳かなんかで引き取ってから、アメリカの生活に慣れるまで、セラピーとか治療とかでそうとうな苦労をしてきたらしいです。
それにナオミ・ワッツとティム・ロスの間には子供がいない。不妊なのかな?ティム・ロスが前妻の赤ん坊生誕パーティーに行くシーンとかあって、ナオミ・ワッツは自分に子供ができないことをすごく引け目に感じているようです。
そんな中のルース、ケルヴィン・ハリソン・Jr.の優等生ぶりなので、ナオミ・ワッツはルースがよくできる優等生だというイメージを崩したくない。本人が実際どうなのかよりも、自分のイメージのなかのルースを見てる。
こんな立派な息子がいるのよ、すごいでしょうっていう周囲への見栄と自分自身の引け目を打ち消してくれる存在としてのルース。
学校も同じなのです。優等生ルースというイメージを押し付ける。苦難をのりこえて、アメリカで成功した自由の象徴としてのルース。白人からも尊敬される非の打ち所のない黒人。この物語を学校も崩したくない。
まあそんで揉め事が起きる。歴史の教師オクタヴィア・スペンサーとのいざこざ。歴史上の人物の考えを代弁するというレポート課題で、ルースが武力によって揉め事を解決するという指導者のレポートを出したことを問題視した教師はルースのロッカーを検査してそこに違法な花火を発見する。
そのことをナオミ・ワッツを学校に呼び出して、ルースとこのことについて話をするようにとレポートと花火を渡す。でもナオミ・ワッツはルースにこのことを直接問いただせません。
問題を克服して優等生になったルースというイメージを自分で壊したくないから、なんも言えない。だからオクタヴィア・スペンサーのほうに攻撃の矛先が向く。
ティム・ロスもなんか奥歯にものがはさまったみたいで、なんも言わないし。ナオミ・ワッツが言わないのならぼくは知らないよみたいな。
ティム・ロスはもともと養子を迎えることにはあまり乗り気じゃなかったみたいですね。普通の家族がほしかっただけだって、あとのほうでケンカになったとき言ってましたから。
ルースはたくみに、自分は悪くない、誤解されてるんだとか、先生に問題があるみたいな感じでナオミ・ワッツをはぐらかす。
裏ではルースがいろいろやってるような描写があります。ステファニーだっけ?彼女とか、陸上部の友人でマリファナかなんかが見つかってクビになったやつとかと、なんかあるみたいな描写がある。
ルースは優等生だけど、裏があるみたいな。
そんでオクタヴィア・スペンサーとのいざこざは解決せずどんどん揉めていく。ナオミ・ワッツ、ティム・ロスなどをまじえて話し合いするけど決裂。
ステファニーはオクタヴィア・スペンサーにパーティーでひどいことがあったと証言して、その話し合いの場で証人として話すという約束をしていたのだが、姿を消す。
ルースがステファニーをあやつってオクタヴィア・スペンサーを罠にかけたらしいです。あとなんだろ、オクタヴィア・スペンサーには姉がいて、病気で施設で暮らしていたのを引き取って生活しはじめたんだけど、不安定でダメでまた施設へおくりかえした。
その姉が学校にきて騒ぎ立てて、オクタヴィア・スペンサーを罵倒して全裸になって喚き散らして騒動になる。これもなんかルースが仕組んでるっぽいです。
オクタヴィア・スペンサーの家のガラスには落書き。ナオミ・ワッツに渡したはずの花火がなぜかオクタヴィア・スペンサーの机にあって、深夜に爆発して火事騒ぎ。
オクタヴィア・スペンサーは学校から休職することを言い渡される。
ルースのたくらみは成功した。
逆境をのりこえた気さくで成績優秀でスポーツマンで非の打ち所のない優等生。そこから転げ落ちると、終わり。そのプレッシャーのなかで生きる辛さみたいなものを描いているのかな。
箱にいれる、とか型にはめるとかなんとかオクタヴィア・スペンサーが言ってた。アメリカが黒人をあるイメージの箱にいれる、かたにはめることで安心している。そこからはずれると、一転、危険視されて爪弾きにされる。
だから必死に優等生をやる。模範となる存在になろうとする。その息苦しさ。
そういうドラマだったかな。
あんまりうまくはできてないような気がしたけど、どうなんだろ。
ナオミ・ワッツはルースをただの子供、普通の高校生とは見れない。花火のことで嘘ついちゃってるし、ルースがなにかしても腹わって話すことはこの先ずっとできない。表面をつくろった親子関係が続くのだろう。
ルースはこのまんま優等生をやり続けるのか、どこかで暴発するのか。うおおおおお~ってジョギングしてるルースの映像でおしまい、だったかな。
うーん、どうなんだろう。走り続けるしかない、止まったら終わりみたいなことをわかりやすくジョギングシーンで見せてくれたのかな。