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『片思い世界』【映画のあらすじとネタバレ感想】


悲しみしかない。なんか悲しかったなあ。映像や音楽はほのぼのタッチ。広瀬すず、杉咲花、清原果耶3人の愉快な楽しい毎日みたいな映像なんだけど、実際の彼女たちのことを考えると悲しみしかないね。なんちゅう悲しい話だと。最後も別にハッピーでもないだろって。

だってさ、理不尽な殺され方した子供が3人、成仏せずに幽霊として現世にとどまってるっていう話だから。霊体となった3人は人間からは見えない聞こえない、存在しない存在として無視され続ける。

彼女たちからの声も人間には届かない。そんな子供が3人集まって普通に生きているかのようにふるまって生活をして成長して、それぞれ大学生やったり、水族館で働いたり、会社で働いたりしてんの。

朝起きてお弁当とか作って出勤とか登校とかしてそれぞれ学校や職場で過ごしてるんだけど、人間からは見えてないので、ただそこに参加してるふうの演技っていうか、振る舞いをずっとやってんの。

いや、どういう心境でそういう生活を続けているのか。自分だったら耐えられない。まったく存在を認識されない状態のなかで、普通に暮らしてるふりをやり続けるってどういうメンタルなんだろう。

広瀬すずが会社の飲み会に参加してるふうの感じでやってるんだけど、割り勘でお金集めま~すってなったら、トイレに逃げ込む。お金の受け渡しはできないから。スーパーでの買い物でも商品をカゴにいれるけど、レジはいかない。お金のやりとりできないから。

人とかかわる場面はスルーするか、受け答えが成立してる風の演技をしてやり過ごす。そんな生活を毎日何年もやり続けているって、どんな地獄だよっていうね。

気が狂う。無間地獄。終わりのない苦しみが続く地獄のような状態にしかみえなくて、ひたすらに悲しいとしか。

でも映像とかさ、音楽とかさ、ほのぼのなんすよ。陽気なカントリーミュージックみたいな音楽だし、3人の衣装もメルヘンなんすよ。明るい地獄だなとしか思えない。

あれはわざとそういう感じなのかな。まだ小さい子供のときに死んでしまって子供たちだけで生きてきた、いや生きてないけど、やってきてるから、

見た感じは年を取って成長してるけど、中身は子供のときのままみたいな感じで、ああいうメルヘンというかおさない感じの衣装になってるのかな。

広瀬すずがこれまた悲しいです。合唱部かなんかで音楽劇の脚本を書いてる子だった。合唱部にさそってくれたピアノの男の子とちょっといい感じだったけど、少年がコンビニに肉まん買いに行ってるあいだに事件がおきて広瀬すずは殺されて死んじゃう。

それ以来ピアノ少年、横浜流星はピアノも合唱もやめてしまって、自分が合唱サークルなんかに誘わなければ彼女は生きていたのにと後悔の毎日をおくっていたのだ。

事件も悲しいし、ピアノ少年の苦しみも悲しいけど、少年が合唱サークルにさそってくれたのは、広瀬すずが給食費も払えずいつも一人ぼっちでいたからなんだって。なんか家庭環境がよくない子だったみたいで、それがなんか一番悲しい。不幸の重ね技。

そのピアノ少年は今はなんかよくわからないビッチ女に興味もたれてモーションかけられてる。ビッチはいろんな男と付き合ってるビッチ。広瀬すずはそばでそれを見てるしかない。悲しいなあ。

わたしは大丈夫だから、そんなに責任感じなくてもいいよって伝えたいのに伝えられないもどかしさ。

あとなんだっけ、杉咲花は母親との関係の話。母さんは再婚して子供もできて、もうわたしのこと忘れちゃったのかなって思ったら、ぜんぜん忘れてなくて

犯人に会いに行ってどうして娘を殺したのか、納得できないと気持ちをぶつけていたのを杉咲花はずっとそばで見て満足する。

阿澄さくらはなんだっけ。そうだ、謎のラジオからの声が、誰か生きてる人間に思いをぶつけてそれをわかってもらえて心が通じると人間界に戻れると言ってて

誰に気持ちをぶつけたいかと考えたら、犯人だとなって犯人の居場所をつきとめてって感じだったかな。

犯人は少年だったということですぐ出所して普通に暮らしてて、今度結婚とかもするとかで、鬼畜なやつって描かれてました。いかにも危ない感じで、天罰くだって車にひかれてました。轢かれてからゾンビみたいな動きしてたのが、なんかやりすぎって感じだったけど。

それでなんだっけ、気持ちをそれぞれ伝えたから岬で叫ぶかなんかしたら3人はもとの生きてる世界に戻れるって思ったけど戻れてなくて、なーんだラジオのやつはほら吹きだったのかって笑い合う3人。

あとはなんだっけ、ピアノ少年が合唱教室で広瀬すずの書いた脚本を読んで、そこで生きてる世界の少年と死んでる世界の広瀬すずがお互い見えないしわからないけど、セリフを言い合って感動のコラボ共演読み合わせをする。

それでピアノ少年は立ち直って合唱部のピアノをまた弾くことになる。広瀬すずたち3人も生きているときに参加できなかった合唱発表会に参加して気持ちが晴れる。

それでお引越しでまた別のところに行くみたいな終わりかただったかな。あんまり覚えてないけど。引っ越しということは成仏っていうことなのかな?

なんかいい感じに着地した風に描かれてたけど、ぜんぜんそんな気分にはならなかった。ただ悲しいだけ。ただ地獄の風景を見せられてるだけって感じ。

悲惨な死に方をして、死者になってからもなおこんな苦しみが続くのかと思うと恐怖を感じる。ホラー映画だよ。

いやー、接点がない、コミュニケーションとれない生者と死者のあいだで奇跡がおきてほんの少し心が通じたような気がする尊さみたいなことをやりたいんだろうけど、

それが感動できる感じまでにはなってなかったかな。誰もが片思いしてる世界で、片思いが両思いになる奇跡と感動をやりたいんだろうってのはわかるけどなあ。

いや違うか。よく考えたら結局、片思いはずっと片思いで両思いにはなってなかったね。それぞれが納得するしかないっていうことでしたね。

片思いって悲しいけど素晴らしいっていうことだったのかな?





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