それがこの映画ではめっちゃポジティブなんすよ。前向きなムードで描かれてる。多様性への賛歌としての物語。そこがなんか新しいなって感じました。
歌と踊りがそういうポジティブさの表現として使われてるので、テンションあがるあがる。登場人物の感情とその変化とシンクロしてる歌と踊りなので、気持ちが高揚する。
映像もファンタジーっぽい幻想的なムードで作られてるので、おとぎ話の世界みたいなのもいいですね。実際にいた興行師なんでしたっけ?P・T・バーナムっていう人。
実際どういう人なのかは知らんけど、けっこういいやつって感じに描かれてましたね。まあ、いいやつっていうか普通の人間味ある人っていう感じだけど。見世物小屋に人を呼ぶにはどうするか。よそでは見られない特徴あるやつを集めたらいいんや!って金目当てで人集めして大成功。
お次は上流社会で認められて一流の仲間入りしたいと、つてがあるやつを仲間に引き入れてこれまた大成功みたいな。女性歌手の歌声だけで人を感動させる姿に、これこそが一流の芸だ、おれがやってるのは三流のごまかしで、おれも一流になりたーいってお仲間と距離をおくのもなんだか正直ものって感じで憎めないっすね。