サスペンスアクションで展開がスピーディーで、銃撃シーンの見せ方もうまかったから全然飽きずに見れました。けっこう定番の刑事ものだったですね。コカイン強奪事件がおきて警察官が大勢殺される。
警察署全体で不正をやってるんすよ。襲撃事件がおきたことで、不正がばれるとまずいってなって警察は犯人を抹殺して口封じをしようと躍起になる。襲撃犯のほうは事前の情報と違って大量のヤクがあって、警察官たちもやってきて、警官殺しをすることになって想定外のことばかりで混乱です。
捜査の指揮をとることになったチャドウィック・ボーズマンは地域を封鎖して襲撃犯を追い詰めていく。
その中で、なんか警察署の警官たちの動きがおかしいってなって、これには裏になにかあるぞとなっていくわけです。逃げる襲撃犯たちを追う捕物帖と、悪徳警官たちとのサスペンスが同時展開していきます。
これがけっこううまく出来ててよかったです。アクションの撮り方がうまいんだろうなあ。テイラー・キッチュが軍人あがりの役やってて、銃をプロっぽくぶっ放してました。テイラー・キッチュはこういう役多いですね。
チャドウィック・ボーズマンはこの頃、病気が進行してて闘病中だったのかもしれないです。見た目がけっこう痩せているし、声がかすれ気味で弱々しく感じました。この映画が遺作になるのかな?ブラックパンサーで大ヒットしてこの先の作品が期待されていただけに、夭折は残念だったですね。
ボーズマンの役は父親も警官で、殉職したという設定。それで犯罪者、犯罪を強烈に憎むようになって、容赦なく犯罪者に銃をむけて引き金を引くので、たびたび内部調査を受けてる熱血刑事です。滅多矢鱈に犯罪者というだけで銃を撃ちまくってる暴走刑事かと思えば、実は冷静なやつで、自分の中でちゃんと正義のルールをもってる。
汚職警官の親玉は、ボーズマンが発泡しまくる刑事だから、今回も犯人をさっさと始末してくれるだろうと気楽に考えていたんだけど、全然ボーズマンが暴走しない。真相に着実に迫ってくるから困ってましたねJ・K・シモンズ。
なんかもっと妨害工作とかどさくさ紛れにボーズマンを消そうとするとかしてくるのかとおもったら最後までなんもしないのでちょっと拍子抜けだったですね。
アクションはよかったし、設定も悪徳警官VS正義刑事でよかったんだけど、これといって特筆するものはなかったですかね。アクションとサスペンスをサクッと楽しみたいという人向けかな。犯罪刑事ものが好きな人にはおすすめです。