ほんとメリハリがないというか、誰が何をどうしたいのかが、モヤモヤしたままダラダラと時間が過ぎていきます。どうしてこうなったのか。話は全然難しくないし、登場人物も少ないのに、何を何してるのかよくわからないのです。
あの誰が見てもわかりやすくて、何がどうなっていく話なのか子供でもわかるストロングスタイルのスピルバーグ映画の撮影監督を何十本もやっている人が監督やると、こんなぼんやりとしたよくわからない演出をするんだと意外に思います。
よくある悪魔の転生の攻防の話なんすよ。教会の神父だか牧師だかが謎の数字のメッセージをうけとってそれを解読すると、ある男に悪魔が乗り移って生まれ変わるということがわかってウィノナ・ライダーがどうにかしようとする。
それをスリルある形で描くことが全然できていません。とにかくだらだらとした時間が過ぎていきます。なんかもっと悪魔と教会の攻防っていうか、せめぎ合いを描いてほしかったですね。
悪魔が転生する先をつきとめるウィノナ・ライダー。でも悪魔祓いが間に合わない。というか神父たちが別の悪魔祓いでやられて役立たずになっててどうにもできません。
それで最後は転生を阻止するには、男を殺すしかないっていうことで、ウィノナ・ライダーが銃で男を撃ち殺して終わりです。
なんだこりゃみたいな。退屈な時間を我慢した結果がこれなのかと。