そういう話でしょうか。夢野久作の奇書「ドグラ・マグラ」の映画化作品。わけのわからない奇妙な小説といわれるものをうまく映画にしてると思った。といっても、小説をちゃんと読んだわけではないので、そうとは確信できないのだけど。
青空文庫にあるから読んでみたこともあるけど、どうも最初の数ページで挫折してしまう。お話としては、病室で目を覚ました記憶喪失の主人公が、博士にいろいろと説明をうけて、大昔の因縁や過去にあった殺人事件との関係などを知らされて、自分は誰なのか、なぜここにいるのかを考えていくみたいな。
なんかさ、いろいろ事実が提示されていくんだけど、それで答えがでるわけじゃなくて、さらにこんがらがっていく混沌としてるムードがいいんだろね、この話は。だから内容を整理して、考察とかやっちゃっても意味ない。
奇妙で謎だらけなのに、答え探しをしても無駄っていうところがまた奇妙さを増す。