最後のひっくり返しで終わってもよかったのではって思ったなあ。そのあとのシドニー・スウィーニーの復讐は余計なような気もした。後味の悪さの上塗りって感じで過剰な感じしちゃった。
シドニー・スウィーニーが恋人と同棲を始める。いい部屋借りれたよ、ワクワクの同棲生活始まるねってウキウキしてると、向かいのビルの部屋が丸見えなんです。カーテンも何もなしで誰が何してるかはっきり見える。
見てると、そこの住人はカメラマンで妻の留守中にモデルを連れ込んで、撮影にかこつけて浮気を繰り返しているようです。すごいの見ちゃったって興奮するシドニー・スウィーニーと恋人。
その部屋のことを覗くのが日課みたいになります。カメラマンがやってるのを見ながら、シドニー・スウィーニーたちもやったりする。彼氏のほうがもうダメだってすぐに果てるんだけど、カメラマンのほうはまだガンガンにやってて、
それを見たシドニー・スウィーニーはもっとやりたいのにって欲求不満をつのらせていく。シドニー・スウィーニーはカメラマンとわたしがあんなことになったら、どんなに気持ちいいんだろって妄想を膨らませていく。
会話も聞きたいねって悪ノリがエスカレートして、レーザーポインターを使った集音マイクまで作って会話も盗み聞きすることに。そのためには反射させる鏡をカメラマンの部屋に仕掛けないといけないってことで
ナイスタイミングでカメラマンの部屋でハロウィンパーティーが開催されるので、仮装して部屋にいって鏡を仕掛けることに成功する。ただ覗くだけでなく、ここまでやりだすとなんか異常な感じするけど、シドニー・スウィーニーは止まりません。
シドニー・スウィーニーは眼科に勤務してます。そこにカメラマンの妻がお客でメガネ作りに来て知り合いになる。彼女に夫の浮気を知らせたい!って思い出して、彼氏に止められるけど、シドニー・スウィーニーは彼女の部屋のプリンターに無線で接続して夫が浮気してるぞとメッセージを印刷。
これもさ、正義感からではなく、カメラマンがこれで妻ともめて別れたら、わたしがカメラマンとやれるぐらいに思ってる感じでした。シドニー・スウィーニーの欲望の暴走が止まらない。
彼氏はもうやめとけよってついていけなくなる。まあ、この彼氏はもともとそっちの欲望は淡白で、シドニー・スウィーニーがセクシーランジェリーでさあこれからやりまくるわよって迫っても寝ちゃってるようなやつなので、そうなるのは当然ですかね。
まあ、そっから悲劇的なことがおきてしまいます。
妻はカメラマンを包丁で殺そうとするけどできない。やばいってなるけど、思いとどまってほっとするシドニー・スウィーニーたち。しかし、妻が自殺してしまう。なんてことだ、最悪なことになったって彼氏はおれは止めたのにって部屋を出ていく。
一人になった部屋でカメラマンの部屋を覗いていると、荒れた様子のカメラマンが近所のバーに行くのが見えて、シドニー・スウィーニーもそのバーに行く。
そこでカメラマンはシドニー・スウィーニーを速攻ナンパ。小粋な意味不明な会話を楽しんで、シドニー・スウィーニーを部屋に持ち帰る。シドニー・スウィーニーもこうなることをのぞんでいたので話は簡単だ。
自分のやったことで人が死んだって後悔しまくってたのに、欲望には勝てないって感じっすかね。
部屋でカメラマンのいつもの手口で裸になってすぐにやり始める。夢中になってカメラマンとの情事を楽しむシドニー・スウィーニー。
運の悪いことに、彼氏がうーん、言い過ぎたかな、仲直りしようと花束を手に部屋に戻ってきます。シドニー・スウィーニーがいない。ふと窓に目をやるとシドニー・スウィーニーがカメラマンとやってるのが見える。
なんだこりゃ~って絶望。翌朝、帰宅したシドニー・スウィーニーは彼氏が首吊り自殺してるのを発見する。
え?彼女がカメラマンとやってるのがショックで自殺?うーん、なんか無理あるようなってちょっと思ったんだけどね。
覗きで人が二人も死んで意気消沈のシドニー・スウィーニー。カメラマンの写真展があるということで見に行きます。すると死んだはずのカメラマンの妻が登場。
発表された作品はシドニー・スウィーニーと彼氏の様子を撮影したもの。幸福だったカップルの悲劇みたいな感じでシドニー・スウィーニーたちのこれまでの部屋での様子が全部写真で撮られていた。
シドニー・スウィーニーがカメラマンとやるまえにとったヌードの写真もでかでかと発表。
シドニー・スウィーニーたちの借りてる部屋のオーナーはカメラマン夫婦だったのだ。カメラマン夫婦の目的は、センセーショナルな作品を発表して有名になること。シドニー・スウィーニーたちはそれに利用されたってわけ。
賃貸契約書に小さく撮影された映像の使用を許可するという項目が入っていて文句は言えないようになっていた。
覗いてると思ったら、実は覗かさせられてた。ガーン。
ここで終わりでもよかったんだけどなあ。話はまだ続きます。部屋の整理をしてると、上司からもらった鳥の巣箱に彼氏がよく飲んでたスムージーが入ってて、それを飲んだらしい鳥が死んでるのが見つかる。
彼氏の自殺に不審を感じたシドニー・スウィーニーはカメラマン夫婦に復讐を実行する。部屋にもどってきた彼氏が冷蔵庫のスムージーを飲んで変な味がするから巣箱になぜかいれた。
そのスムージーにはカメラマンたちがしかけた眠り薬がはいってて、眠った彼氏を首吊り自殺にみせかけて殺したということらしいです。センセーショナルな作品にするために彼氏の自殺を偽装した。
なにをしたか知ってるぞっておどすシドニー・スウィーニーに、証拠はないぞって追いかけるカメラマン夫婦。勤務してる眼科まで誘導して、プレゼントのワインに仕込んだ眠り薬がきいてきて眠った夫婦の目をレーシック手術の機械で焼き切るシドニー・スウィーニー。
エピローグ。シドニー・スウィーニーたちの部屋には新しい入居カップルが引っ越していた。見てみてよ、向かいが丸見えだよって話すカップルの目線の先には、目玉が真っ白になって盲目になってるカメラマン夫婦がゆらゆらと蠢いていた。
シドニー・スウィーニーは双眼鏡を捨てて去っていく。終わり。
いやー、最後どうなってんの?って感じですけどね。カメラマン夫婦は目をつぶされてしまった。他人を覗き見することはダメだよってことかな。
うーん、あんまりすっきりしないですね。シドニー・スウィーニーがやり返しても、なんか盛り上がらないし。シドニー・スウィーニーもカメラマン夫婦と同列。同じ似た者同士がなんか醜いやりやいしてるだけに見えるし。
やっぱシドニー・スウィーニーが騙された!っていうところで終わってもよかったんじゃないかなあ。最後の復讐は蛇足でした。