実際のFBIが録音したテープをもとに作ったらしいです。この映画でのセリフややりとりは実際にあったことらしい。
基本的に会話劇なので動きのない絵なんすけど、映像的にちょっと変わってるのが、記録で黒塗りで塗りつぶされてるところのセリフを言う部分になると、喋ってる人物が消える。
え?なんだ?って一瞬びっくりします。これSFかなんかかな?みたいな。
舞台は彼女の家でそこでのFBIと彼女のやり取りがほとんど。回想シーンもちょっとあるけどね。まあ、臨場感はありますね。
なんかおもしろいというか、不気味な感じが最初はする。FBIが礼儀正しくペットの犬や猫のこととか気遣いながら捜査を進めていくのがなんか不安な感じする。
静かに普通の会話みたいな感じで捜査がすすんでいく。物々しい雰囲気はまったくありません。
それにシドニー・スウィーニーがいきなり見知らぬ男がやってきて、FBIだって言われて捜査が始まってるのに、平静で驚きもしないし、これなんの捜査なのかと聞いたりもしないし、おとなしくFBIに従ってるのもなんか不気味に見える。
なんの話かよく知らずに見始めたので、なんか不穏な空気がすごいなって感じでした。これ実話がもとって知らずに見たら、不条理ホラーとかどんでん返しサスペンスとか、宇宙人が幽霊がみたいなそういうひねったやつにも見えたかも。
家宅捜査が始まって、大人数がやってきて、写真とったり記録とったり、押収したりとしてる間に、二人のFBI捜査官が奥の部屋で彼女の事情聴取をする。そしてだんだん彼女がどういう人で何の容疑で捜査されているのかがわかる。
彼女は元軍人で今は諜報機関で働いてる。ペルシャ語とか言語のスペシャリストだったかな。彼女が職場から機密情報の記事を持ち出して、ネットの匿名暴露サイトに送った。機密漏洩の容疑での捜査。
まあ、終わってみればただそれだけの話なんすけど、よくわからない状態で始まって、シドニー・スウィーニーもFBIもたんたんとしてるので、緊張感がすごくある。
この緊張感を見せたい映画なんだろなあ。
暴露されたのは、ロシアが米国大統領選挙にサイバー攻撃で介入しようとしたのを当局も把握してるみたいな情報だったっけ?
なぜ暴露したのかよくわからなかったけど。