ストーリーは青春って感じのどうってことないやつです。青春群像劇って感じ。スーパーでレジ打ちするクレオ。レコードショップ店員のディーン。その他友達たち何人かの一夜を描く。
クレオはディーンの店で万引きする常習犯。ザ・スミスがお気に入り。ディーンはクレオのことをちょっといいと思ってます。
ザ・スミスが解散を発表して、もうお先真っ暗と落ち込むクレオに、ディーンはすごいことやってやるから見てろよって宣言。
ヘビメタ専門チャンネルのラジオ局に拳銃片手に乗り込んで、DJをおどしてザ・スミスの曲を流し続けるという暴挙にでる。
クレオたちは明日から軍隊に入隊する仲間をおくるために集まってパーティーをしていたところに、ラジオ局占拠の知らせがきて、ハードロック専門ラジオからザ・スミスの曲が流れてくることに歓喜する。
まあ、それでザ・スミスの曲にのせて、若者それぞれが人生に悩み、生き方に迷う姿を描写していくっていう感じです。
これといってなにか事件やドラマがあるわけじゃない。ラジオ局を占拠したからといって、どうにかなるわけじゃない。
最後、ラジオを聞いてた若者たちが何人かラジオ局の前に集まって騒ぎにはなってたけど、ディーンは逮捕されておしまい。
翌日、親の金盗んでディーンを保釈しようと警察署に行ったクレオ。そこには見逃してもらえて釈放されたディーンが待っていて、二人はにっこり微笑んでおしまいです。
ザ・スミスが解散しようが、小さな町のラジオ局で騒ぎをおこそうが、世界は1ミリも変わらない。
若者はなぜ音楽に熱狂するのか。なぜミュージシャンを神とあがめるのか。なぜそうすることが必要なのか。
世界は自分を受け入れてくれないと絶望してるからかもしれないですね。この絶望を大きな声で代弁してくれるのが音楽だからはまるのかも。
自分もティーンのときに、音楽よく聞いてたなあ。ヘビメタとかハードロックを。カセットテープのウォークマンでイヤホンして四六時中聞いてたな。
なんであんなうるさい音をずっと聞いてられたのか今となっては不思議だ。
うるさい音楽で耳をふさいでいないと、どうにかなりそうだったのかもしれない。世界は自分を受け入れない、自分はこの世界の仲間にはなれないと勝手に思い込んでいたのかもしれない。
まあ、この映画はそんなに嫌いではないけど、この映画を見るなら、ザ・スミスのアルバムを2,3枚聞いたほうがいいような気もするね。
ザ・スミスを知るきっかけになったのでよかったかな。あと、英語で万引き犯って、ショップリフターっていうんだって勉強になった。