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『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(原題:Killers of the Flower Moon)』【映画のあらすじとネタバレ感想】


時間の無駄。への字口、眉間にシワ寄せたレオナルド・ディカプリオ。ヨボヨボのロバート・デ・ニーロ。主人公不在の3時間半。長いだけ。これは見なくてもよかった。監督がマーティン・スコセッシでデカプリオとかデ・ニーロとか知ってる名前があるから見てみようってなるけど、もう見る必要ないかもですね。

スコセッシとかデ・ニーロとかの名前が新作映画にあると、むしろ見なくてもいい映画だと判断したほうがいいのかもしれない。かつての巨匠、かつての大物、過去の偉大な人たちであって、今現在勢いがある人たちではないから。

旬を過ぎてる。レオナルド・ディカプリオももはやそういう俳優なんだと思った。いやー、いつまでもディカプリオは若手俳優みたいな気がして見てたけど、よく考えたらすごい年よりですよね。

この映画の役、デカプリオじゃなくてもっと若い俳優がやったほうがいいよ。

石油長者のオセージ族の富を乗っ取ろうとする白人のお話。いやー、話としてはおもしろいし、この人を主人公にしたら2時間ぐらいの濃厚なサスペンスやミステリー、恋愛ドラマとして作れそうって何パターンも思いつく登場人物がいっぱいいて、おもしろい題材。

レオナルド・ディカプリオを主人公にしたら、愚鈍でどうしようもない男だけど、妻への愛と叔父への忠誠心のあいだで揺れ動くドラマにできるし、

妻のリリー・グラッドストーンを主人公にしたら、夫の愛は本物なのか疑心暗鬼になる愛のドラマになるし、

ロバート・デ・ニーロを主人公にしたら表は地元の名士でオセージ族のよき理解者であり庇護者だが裏の顔は非情な悪人という怖いピカレスクスリラーにもできるし、

最後に出てくるFBI捜査官のマット・デイモンのそっくりさんみたいなジェシー・プレモンスを主人公にしたら、オセージ族の連続変死事件の謎を捜査する刑事サスペンスとしても作れる。

どうとでも料理できるいい題材なのに、なんにも料理しません。ただ素材を並べただけ。どのキャラも深堀りされない。

誰も主人公じゃない。形だけのこういうことがありましたっていうシーンを並べただけで、そこに登場人物の心の揺れ動きのドラマがまったく描かれていません。

デカプリオがへの字口して眉間にシワよせてるだけで、彼の気持ちの動き、彼の葛藤、彼の苦しみ、そういうのはまったくわからない。顔芸に頼った作りで表面的な描写があるだけで、深堀りしない。

デ・ニーロもそうなんすよ。そうとうな悪人ですよね。設定だけみたら。なのに映画の中ではその悪人ぶり、怖さ、がまったく感じられない。凄みがない。ただのヨボヨボのおじいさん。

デカプリにケツバットしてましたけど、お笑い番組の罰ゲームか?

なーんもない。いやー、ニコニコしてるデ・ニーロの笑顔とか、温和な感じとかが、恐怖に感じるような見せ方できないのかな?やってることひどすぎるんだから、そう見えるようになんで撮らないのか。

嫁のリリー・グラッドストーンも糖尿病で、インスリンだと言われてデ・ニーロが用意してくれたのをデカプリオが注射してくれるけど、いっこうに具合はよくならずむしろ悪化していくなかで、

夫を疑っていくみたいな展開だけど、それも形だけで彼女にフォーカスしたドラマにはなってない。

一応、どの登場人物もエピソードを描くけど、誰も深くは描かない。

全編が空虚。形だけで中身ありません。ただ表面的な描写を並べてるだけ。

なんでこんな感じになっちゃったんだろ。誰か一人を主人公にすえて、そのキャラクターからこの事件を描いたらいいのに。そしたら3時間半とかいらないんじゃないすか。

ジェシー・プレモンスを主役にして、彼が捜査していく事件ものって感じで作るのがベストだったような。

デカプリオとかデ・ニーロとかさ、昔からのスコセッシ仲間だから、脇役なのに出番多くしちゃったのかな。だからこんなだるい中だるみした前半と中盤になったのかもしれない。

後半、ジェシー・プレモンスが捜査に乗り出してからのスピーディーなこと。あっという間に逮捕逮捕で事件が解決に向かう。はや!

そんなすぐにあれこれわかるわけないだろ!ってぐらいすごい速さで事件が収束していく。

いったいなんなんだろ、この3時間半。

映像的にもおもしろいとこは別にないし、ただただ長いだけでした。

いやー、なんか映画というものの空虚さを感じてしまう映画だった。映画なんてただの作り物。中身のないがらんどうなんだなって。



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