コメディなんだけど、笑えるところもなかったし、いろいろと失敗してるなあって感じです。ジョエル・エドガートンとシャーリーズ・セロンがやってる会社で働いてるデヴィッド・オイェロウォはジョエル・エドガートンとは親友だと思ってる。
だけど向こうはそんなこと思ってなくて、デヴィッド・オイェロウォの奥さんと不倫しているし、デヴィッド・オイェロウォに黙って危ないビジネスもやっている。ジョエル・エドガートンとシャーリーズ・セロンはおのれの欲望を満たすことしか考えてない。
それでメキシコ出張に行ったときにデヴィッド・オイェロウォは残って狂言誘拐をやる。メキシコのやばいやつに捕まって殺される~、身代金払ってくれ~って電話で芝居する。会社で誘拐のときに保険金がでる保険に入ってるから身代金を払ってくれると思ってやったんだけど、保険には入ってなかったといわれて唖然。
おれってそんなに軽く思われてたんだ……ってやけになるデヴィッド・オイェロウ。会社がなにやってる会社かというと大麻ビジネスかなんかやってるみたいでした。大麻解禁、合法になることを見越してメキシコで薬の生産かなんかやってるみたいでした。
その裏でメキシコのマフィアに薬をおろしてたけど、監査があるとかなんとかで取引停止をジョエル・エドガートンは現地のスタッフに命じる。メキシコマフィアはそんな勝手なことされて黙ってない。責任者だったデヴィッド・オイェロウォを探す。
ジョエル・エドガートンは元傭兵の兄貴にデヴィッド・オイェロウォの救出を頼みます。それが途中から、身代金保険には入ってなかったけど、生命保険には入っていたことを思い出して、デヴィッド・オイェロウォの救出ではなく殺害を依頼しちゃう。
そんな感じでデヴィッド・オイェロウォが大変な目にあって助かったと思ったらまた窮地におちいって、また助かってまた危ないことになってみたいな展開です。なんかおもしろそうだけど、実際の映画はあまり面白くはなかった。
なにがだめだったんだろう。なんかテンポ悪かったというのはありますね。アマンダ・セイフライトの彼氏がメキシコに薬を受け取りにいく闇バイトをやることになって、アマンダ・セイフライトも旅行気分で一緒にメキシコに来ます。
受け取り場所の工場がデヴィッド・オイェロウォの会社の工場でっていうつながりだったけど、全然お話としてはつながったからどうなん?って感じでした。別々の目的、思惑のグループが衝突して騒動になるっていうのをやりたいんだろうけど、うまくできてなかったなあ。
面白かったのは、シャーリーズ・セロンのビッチぶり。なんかもうマンガみたいなビッチで笑えた。変わり身の早さとかすごいんだから。ジョエル・エドガートンとオフィスでハメたりとかしてんの。別にジョエル・エドガートンのことが好きとかじゃない。
自分がいい女だということを確認するためにそうしてるだけなんすよ。ジョエル・エドガートンが自分よりデヴィッド・オイェロウォの奥さんとやることを優先順位高くしてることに、憤慨して泣いたりします。
泣いてたから、好きなのかって思ったらそうじゃなかった。わたしはいい女だ、こんなとこで負けないとか自分で自分に発破かけて家に乗り込んだりする。どんだけ自分好き人間なんだよと。呆れるほど自分自分自分っていうキャラで面白かったです。
それぐらいかなあ。あとメキシコマフィアの人のビートルズギャグとかかな。別に笑えるとかじゃなかったけどね。お前ビートルズは好きか?って質問して相手の答えが気に入らなかったらぶっ殺してしまう。
ビートルズは最高が正解。サージェントペパーズが最高のアルバムか?という問いは、ノーが正解。最高のアルバムはレットイットビーだそうです。ザ・ビートルズ好きならクスッとくるところなのかな。