アルコールの害についての真面目なシリアスドラマとして見てもどうもつまらない。コメディとしてもシリアスとしてもイマイチで、話の展開もスローで眠たくなる。
マッツ・ミケルセンは歴史の高校教師かな。精彩を欠く中年期の男。家庭では妻としっくりこなくて、授業はぼんやりした内容で生徒からもダメな教師に見られている。
もう若くないし、あの若かったときの輝き、未来への希望に燃えていた自分はどこにいったのかって感じ。そんな思いを同じようにもっている同僚の教師仲間たちと軽いジョークのつもりである実験をすることにする。
血中アルコール度数を一定に保つと仕事がはかどるという仮説にもとづいて、日常的に酒を飲んでその効用を測定する。
酒は百薬の長っていうからなってことで、飲んで仕事する。
あの文豪もあの偉大な政治家も偉人たちは大酒飲みだっただろ?っていうところから始まった仲間内のおふざけだったけど、少量の酒から始まり、効果があって生活にも仕事にもハリが戻って楽しくなると酒量がどんどん増えていく。
そして泥酔状態まですすんで、仲間の一人がどうにもならないことになる。酒は恐ろしいよ~ってことかな?
なんかストーリーを読むとコメディで楽しそうで、最後にちょっぴりビターな感じになっておもしろそうって思うんだけど、実際の映画は退屈です。
展開が遅い。さっさと先にすすんでくれないかって前半の40分ぐらい思って見てました。なかなか進まないんだよなあ。
たんたんとした描き方でテンポがスローで眠たくなる。酒飲む前と後で絵的にそんなに変化がなくておもしろくないし。
なぜこれが賞を受賞したのか謎だ。アカデミーだけじゃなくいろんな賞を受賞したりノミネートされたりしてるみたいなんだけど、なんでこれがという感じ。
最後のマッツ・ミケルセンのダンスがよかったのかな?
酒は飲んでも飲まれるなってことですね。マッツ・ミケルセンたちは完全に飲まれてたけどね。