なんかこれはリメイクみたいですね。元はマイケル・ケイン主演の1966年の映画でもともとは演劇だったとか。なるほどね。ジュード・ロウが画面越しに観客に向かって語りかける形式なのは演劇のスタイルなんだな。
イギリスからニューヨークにやってきた青年アルフィー。なぜNYかというと美女がたくさんいるから。リムジンの運転手やりながら、人妻たちとの情事を楽しむアルフィー。適当なこと言ってその場その場を楽しくやり過ごす毎日。
飽きたら次。関係が重くなりそうになったら切って次。親友の元彼女と軽い気持ちで関係。うまくやってるつもりだったけどなんだかうまくいかなくなってきて、でも、次々と新しい出会いをして乗り切れると思ったけども……みたいな。
シングルマザーからもうこんなことしてても意味ないと別れを告げられてインポになったりします。あれれみたいな。親友の元カノと一晩のお楽しみのつもりでやっちゃったら、彼女が妊娠。そんなつもりじゃ、あれれみたいな。
クリスマスに出会った美人で楽しい彼女は一緒に暮らすと躁鬱でめちゃくちゃでとても一緒にやっていこうと思えない女性だった。お金持ちの年増スーザン・サランドンと真剣交際を考えるが、むこうは若いツバメの一人としてしかジュード・ロウを見てなくてショック。
男が別にいて、ぼくよりそいつのどこがいいんだよとつめよると、あなたより若いのって返されて絶句するアルフィーです。いつまでも若者のつもりでいたけど、まさか自分がそんなこと言われるときが来るとはとショック。
引っ越した親友のとこに行くと、彼女は子供をおろさずに出産していた。それをわかって親友は一緒になっていた。自分が軽いつもりでやったことで周囲の人間を傷つけていたことに、これまたショック。
人生うまくやってるつもり、軽やかに流れにのってるつもり、だけどほんとうはなんにもうまくできてないし、むしろ悪いみたいな。そういうことに気がつく、ちょっとほろ苦いコメディですかねえ。