役者はすごく良かったです。マイケル・ケイン筆頭にいいキャラのおじいちゃんが揃っててみんな味があっていいんですよ。マイケル・ケインぐらいしか見たことないけど、みんなそれなりに有名な俳優なんすかね?
おじいちゃんなんすけど、みんな若いときから犯罪者。若い時から強盗やら窃盗やらなんやらやってる経験豊富な犯罪者たちです。マイケル・ケインは妻との暮らしを優先して引退していたんだけど、妻が死去。葬式にきた若造に宝飾品店の窃盗計画をもちかけられて、またやってみっかって思ってメンバーを招集する。
なんかおもしろそうでしょう。でもおもしろくないんですよ。なんなんだろなあ。緊張感がまるでない。マイケル・ケインと若造で閉店後の宝飾品店を下見しにいくんだけど、若造が警報システムのことを知ってて普通に侵入してあれこれ見て回って監視カメラのデータを消して出ていくみたいなことするんだけど、こんなことやってて形跡とか残らないのかな?って不思議に思ってしまう。
まるで近所のコンビニへ散歩するかのように、強奪計画のターゲットである宝飾品店をうろうろする犯罪者。こんなん捕まるだろうみたいな。計画が用意周到なんだか適当なんだか、おじいちゃんたちが凄腕なのかバカなのかボケてるのかよくわかりません。
若いときとは違って耄碌してるのを面白おかしく見せてくれたら、コメディとしておもしろがれるんだけど、そんなコメディなムードでは描かれてない。普通のシリアスな犯罪もののトーンで描かれてる。
よくわかんないのが、現場でもめてマイケル・ケインがもうおれはやめる、おりるっていって計画から離脱する。なんでなのかよくわからない。妻のことをあれこれ言われて腹を立てたってことみたいだったけど、なんなのかよくわからない。
強奪そのものはうまくいきます。地下金庫室の壁に穴をあけて侵入。お宝を運び出して成功。マイケル・ケインというリーダーがいなくなったことによって、メンバー同士で分前の配分で揉めだす。みんなそれぞれ勝手に宝石をくすねてるのが笑える。
若造に小銭をやって脅して仲間外れにするおじいちゃん強盗団。若造はマイケル・ケインに泣きついてマイケル・ケインがまた首突っ込んでくる。警察の捜査が順調に進んで強盗団にたどり着きみんなお縄になっておしまい。
道端の監視カメラとかに普通に無防備に映ってるから足跡をたどられてメンバーを割り出されてわりとすぐに捕まります。そりゃあそうだよなあみたいな。
よくわからない映画だ。