しかし、精神に不安なところがあり、組織の上層部は彼女を処分しようと考える。彼女がなぜ精神不安定になったのかと、組織が彼女を殺そうとして迫ってくるのを描きます。家族との関係を描くドラマ部分と指令でのアクション、工作員たちとの銃撃格闘のアクション部分からなります。
ドラマ部分はよかったなあ。ジェシカ・チャスティンや母親役のジーナ・デイビスの演技はよかった。そういやジーナ・デイビスは若いときに記憶を失った殺し屋の役をやってたなあ。「ロング・キス・グッドナイト」だっけ。
ジェシカ・チャスティンの経歴が描かれていくシーンがけっこう多い。子供のころからスポーツ万能で成績優秀だったが、あるときを境に飲酒で転落。
心機一転で軍に入隊。そこでいろいろあって、組織にスカウトされて殺し屋となった。アルコール中毒になって身を持ち崩すきっかけが、父親や母親との関係悪化。親とうまくいかなかったことがずっと彼女に暗い影をおとすことになったという感じです。
アルコールは絶ってるけど、苦境に立たされるたびに飲もうかなあってなります。においだけかいで、踏みとどまるんだけど、まあ、最後は飲んじゃうんだけどね。そういう過去に悩まされ続けている。そういう弱みを抱えて、今を生き残ろうとバトルしなければいけない。
主役に欠点があってそれがけっこう魅力になってるなと思いましたね。
アクションのほうはというと、がんばってるけど、やっぱりちょっといまいちだったかな。キアヌ・リーヴスのジョン・ウィックシリーズと似てるかもしれない。主演の動きに切れがない。やられ役のほうが動けてるみたいな。
最後、コリン・ファレルと死闘になる。もうこれがマッチョな肉弾戦なんすよ。プロレスラーの殴り合い、ぶん投げあいみたいな、ゴリゴリの近接格闘。アクションといえばジョン・マルコヴィッチとコリン・ファレルの戦いもなかなかの泥臭さでしたね。
ジョン・マルコヴィッチはジェシカ・チャスティンにとって疑似的な父親みたいな存在です。組織にスカウトしたのはジョンマル。マルコヴィのほうも彼女に特別な思いがある。それで彼女をかばってコリン・ファレルと戦うことになって殺されちゃう。
ジェシカ・チャスティンはこういうアクション映画もやるんだなってちょっと意外に感じたなあ。アクションの俳優というイメージがまったくなかったから。
こういう特殊部隊の戦闘マシーンが暴れるものをシリーズ化とかしてやろうという計画でもあるんですかね。続編を作ってシリーズ化しようと思ったら、すぐできそうな設定だけどAVA2はないみたいですね。今後やるのかな?まあ、ヒットしてなかったらないですけどね。