なんか今の仕事は依頼をうけて人を奪還する裏の請負人みたいな?仕事をしています。裏の組織に誘拐されたかなんかされた人身売買の犠牲者を奪還するために乗り込んで、ハンマーを武器に悪党をボコボコにして少女を取り戻す。
武器が小さい普通のトンカチっていうのが特徴です。なんでトンカチにこだわるのかというのが、ときどき挿入される子供時代の映像で説明される。説明されるというか、匂わすだけですけどね。父親かな、トンカチ握ってた。虐待されてたのか、母親が暴力ふるわれてたのか。
子供のときの恐怖や暴力の象徴がトンカチってことかな?少女を奪還する仕事をやってるのは、同じ境遇の助けられなかった子供たちをたくさん見たからということかな?大量の少女の死体の映像が過去の記憶らしきものとして出てきます。はっきりそうだとはわからないのはセリフで説明しないし、映像も断片的だからです。
そうなんだよなあ、匂わせ映像なんです、この映画。普通の映画は会話の中で説明セリフいれて状況説明するけど、この映画は説明しない。ただ映像の断片だけで見せる。なのでよくわかりません。
ホアキンがやってる仕事も見てるうちになんとなくわかるって感じ。最初は裏の人間とか、犯罪者とかかと思ってしまうぐらいやばい見た目です。ヒゲボーボーで筋肉ムキムキで精神に問題かかえてる男。年老いた母親と暮らしてる。
そんなやつが金槌もって乗り込んでいってひとりひとり処理していく。その見せ方も遠くの監視カメラからの映像風だったり、殴るところは見せずに倒れてる敵と去っていくホアキンみたいな事後の映像だけだったりです。
直で映さないって感じ。それは意図的にそうしてる。トラウマや心の傷の後遺症悩まされる男の心象風景をそういう遠巻きの映像で見せてるってわけ。
そんなホアキン・フェニックスがまた新たな仕事の依頼をうける。上院議員からの依頼で娘が囚われて娼館みたいなとこにいるのを取り戻してくれというもの。それでいつものように準備してハンマーでボコボコにして少女を無事奪還する。
ホテルで受け渡しを待ってると、テレビで依頼人の議員が自殺したというニュースが流れる。そこに部屋に踏み込んできた警官に娘を奪われてしまう。なにが起きているのかわからず仲介人に連絡するも連絡がつかず。家に帰ると母親が殺されている。
母を殺したやつを尋問すると、少女は州知事のお気に入りで州知事が取り戻したらしいことがわかる。上院議員が自分の娘を州知事に貢いでいたが、耐えきれず取り戻そうとしたが、州知事の権力によって封じられたとかなんとかかな。
まあ、よくわかりませんがそういうことだと思って見てました。母を湖に埋葬し、ホアキンは州知事の屋敷に乗り込みます。ボディガードたちを始末して寝室にたどり着いてみると、州知事は首を切られて死んでいた。
少女が殺したらしいです。この少女も心が壊れてるらしく、心の中で数をカウントダウンで数えて周囲の嫌なことを考えないようにしてる。
心が壊れてるホアキンと少女。生き残った二人がどこに行くのかという終わり方。ホアキンが自分で銃で頭をふっとばして自殺する映像があるけど、それはホアキンの心の中のことで実際には死んでないよね。違ったっけ?
なんか匂わせ匂わせな映像作りだから、何がどうなってるのかわかりにくいです。うーん、子供のときに心の傷を負い、大人になってからも子供が犠牲になるのを見続けて、心がダメになりそうな男が、助けた少女によって救われるみたいなことなのか。