ピョン・ヨハンの奥さんのところにも、ご主人の知り合いの弁護士という男から電話があり、現場で事故がおきてその責任を問われてご主人が逮捕されています。被害者と示談できれば釈放されるので、示談金を振り込んでくださいと言われて、焦って振り込んでしまう。
夫や会社に確認しようにも電話はつながらない。まんまとやられてしまう。奥さん、交通事故にもあってしまってふんだりけったり。あまりにもタイミングが良すぎるので、これは大掛かりな詐欺グループの計画的犯行だってことで、元刑事のピョン・ヨハンはひとりで組織に挑んでいくってわけです。
詐欺グループの描き方がすごいおもしろかったです。きっちり分業が出来てて、会社みたい。中国にコールセンターがあってそこから違法に入手した個人情報リストの番号に詐欺の電話をかけている。
ちゃんと台本があるんすよ。電話相手の属性を調べてそれにあうような詐欺電話をかける。入社試験をうけた人たちに、合格したと電話して、保証金が必要だと不安を煽って振り込ませるとかね。
おめえら今日はじゃんじゃん稼ぐぞ!って発破をかけるリーダー。うおおおおって盛り上がる電話部隊。テレフォンショッピングのセールスマンみたいです。
韓国警察も長年捜査して犯人たちに迫っているんだけど、主人公の捜査の速さがすごいです。あっという間に中国のコールセンターに潜入することに成功します。もともと、優秀な麻薬捜査官かなんかだったらしいので、潜入は得意なんだろう。
いやでも主人公が強すぎるけどね。