世界は謎の怪物に襲われて壊滅状態になっています。生き残った家族は音をたてないように暮らしています。怪物は大きな音に反応して襲ってくる生き物。目が見えなくて音だけ感知できるみたいです。
一家は父親、母親、耳の聞こえない姉、弟、末っ子。なんですが、冒頭で末っ子が餌食になります。音がするおもちゃを持って帰ろうとして、親は音がするからダメだよっていうんだけど、姉がかわいそうに思って内緒で渡してしまう。
それで子供はバカだから、おもちゃのスイッチいれてでっかい音がして怪物があっという間に来て死んでしまいます。この冒頭のシークエンスもなんかわざとらしくないすか?怪物が音に反応して人間を襲うというのを見せるためのシーンに見えます。
だってさ、人類滅亡寸前になってるのに、生き残ってる一家ですよ?なのに子供から目を離して自由にさせてるし、子供を守りたいと思うならできるときは常に一緒にいるでしょう。子供なんかいくら死ぬと注意しても言う事きかないのはわかりきってるんだから。
冒頭で家族のひとりが襲われて死ぬというのを見せて、怪物がどんな感じなのか、家族間がぎくしゃくするのが最後に解消されるドラマの前フリしておこうっていうだけなんです。
こんな感じで、家族思いの一家みたいなのを描くんだけど、行動がぜんぜん家族思いじゃないし、怪物に襲われる状況を無理やり作るために、問題が起こるように行動してるように見えてしらけちゃう。
床にでっかい釘が飛び出て足に刺さって、うぎゃーとかさ。バカバカしすぎて呆れたよ。裸足で外歩いてるときはなんともないのに、家の中であんなでっかい釘を放置してるってどういうことなんだ。
エミリー・ブラントは妊娠してて、出産間近。うわー、これは絶体絶命、赤ん坊なんて大声で泣くのが当たり前だから無理だって思うんだけど、無理じゃないみたいです。赤ちゃんに酸素マスクつけて箱にいれて蓋をすることで回避。
回避できるのか、これで?
そもそも、一人で出産完了させるのはどうなのかなと。妊婦の人に聞きたいけど、自分ひとりだけで出産してすぐに激しく動き回れるのかな。
とにかく白ける。怪物の造形も平凡でつまらないし。いっそのこと怪物の姿は見せないようにしたほうがスリル出たかも。
こういうひとつのアイデアで見せるタイプは、登場人物の行動に説得力がないとほんとどうしようもない。