この映画は最初と中盤とおもしろかったんだけど、最後の締めが平凡というかなんのカタルシスもない終わりで残念だったなあ。最後もうちょいなんかいい終わり方なかったのかな。
ほろ苦い悲しい最後でもいいし、笑える陽気な最後でもいいし、ちょっとニヤッとするひねりがある最後でもいい。そういうなんか印象的なエンディングがほしかったです。タイムループものは最後が一番重要なんだよ。
ループしてわちゃわちゃしてるのが楽しいっていうだけで終わっちゃったなあ。
お話は砂漠のリゾート、パーム・スプリングスが舞台です。そこで行われる結婚式に参加するアンディ・サムバーグはその日、目覚めてから眠るか死ぬかするとまたその日の朝に目覚めるという無限ループを繰り返していた。
謎の洞窟をくぐるとそうなったらしいんすけど、花嫁の姉クリスティン・ミリオティもその洞窟を通って同じようにタイムループするようになっちゃう。タイムルーパー二人がいろいろな同じ日を過ごすことで、仲良くなっていって……みたいな感じです。
タイムループ恋愛ものってことかな。まあ、二人が仲良くなるのは避けられないっすよね。二人だけ同じ毎日を過ごして、リセットされても記憶はリセットされないので、二人で過ごした思い出がどんどん増えていくわけだから。
二人だけの思い出が増えていって仲良くなるというのは、実際の恋愛の仲良くなっていく過程と同じだし、同じ毎日を繰り返すというのも、実際の人生も朝起きて寝てまた起きての繰り返しなので同じ毎日を過ごしているとも言える。
アンディ・サムバーグみたいに、毎日繰り返しでいいじゃないか、愉しめばいいし、君と一緒だったらこれでいいと思うか、クリスティン・ミリオティみたいになんとかループから抜け出そうと量子力学を独学して脱出方法を編み出すのか。
同じ日をループしてても、考え方はそれぞれ。
アンディ・サムバーグはループしすぎてループするのが日常になってそこからもとに戻るのが怖くなってるとこあるんすよねえ。ループ前の自分がなにしてたか思い出せないぐらいループしてます。
それにくらべるとクリスティン・ミリオティはループ初心者。一通りいろいろやってループを楽しむけど、やっぱりこれじゃあねって思って脱出方法を探します。そして見つける。勉強とかしてすごい粘り強くやるのがタフだなって感じ。
タイムループものってSF、ファンタジーなようで、実際の人生の縮図を見せてくれる案外リアルを感じるドラマですね。
でも、あの恐竜ってなんだったんだろう?よくわからなかったけど。あとさ、ルーパーは二人だけじゃなくて、J・K・シモンズもルーパーです。アンディ・サムバーグとヤクきめてはしゃいだ結果ループに巻き込まれたので逆恨みでアンディ・サムバーグを殺しにたまに現れる。
抜け出せない逆境に陥ったとき、どうするのか。諦めるのかタフに抜け出そうとするのか。なんか人生にたいしての向き合い方が人それぞれあるみたいな話に感じたな。