びっくりしたといえば、味方だと思っていた医者が変態医者だったという展開にもびっくりです。お話はNYのブラックウェル島にあった精神科病院が舞台です。時代はけっこう昔かな。そこにクリスティーナ・リッチが収容されるんだけど記憶喪失です。
なんかおぼろげに昔の記憶があるんだけど、はっきりとは思い出せない。この収容所に来た経緯も覚えてないし、収容所に来てすぐのことも覚えていない。治療としょうするなにかをされて記憶喪失になってるみたいです。
女性の患者を収容するところなので患者も看護人も女ばかりで男は少ししかいません。所長はいじわる婆さん。子供時代を不幸に過ごした恨みを患者たちにぶつけて生きる糧にしてるような人です。
表面上はもっともらしいことを言うんだけど、やってることは患者たちの虐待です。自分たちだけ豪華な飯を食って患者たちにはゲロみたいな食事を与える。ロッキングチェアを置いて、患者たちには座らせない。
クリスティーナ・リッチにもきつくあたるんだけど、新しく赴任してきた男性の医者がクリスティーナ・リッチの味方になってくれてあれこれかばってくれます。
そんな感じで始まって、クリスティーナ・リッチの記憶が戻るか、精神科病院で何が起きているのかをミステリー・サスペンスなムードで描いていくってわけ。没収された日記帳をとりもどしてみたり、患者が焼身自殺したり、味方だと思っていた医者が変態だったりいろいろあります。
まあ、話の最後のほうにクリスティーナ・リッチを探してバットが訪ねてくるんだけど、医者はクリスティーナ・リッチを自分のものにしておきたいので、彼女はもう退院していませんと嘘をつく。うわ、やばって思った。
それまでの親切がすべてキモい行動に思えてしまった。味方だと思っていた医者は施設の患者に執着して手を出す常習犯だったのだ。
クリスティーナ・リッチは絶望です。看護人の一人と話しをつけて船を用意してもらって島から脱出をはかるのだが、これも看護人に裏切られて失敗。収容所の理不尽な患者の扱いに反抗して抵抗してたクリスティーナ・リッチですけども、助けもなくなすすべもない。
記憶が戻って、そうだ、わたしは潜入取材で患者のふりをして病院に入って新聞に記事をのせるのが目的でここに来たと思い出したクリスティーナ・リッチ。記憶が戻ったのならもう一度記憶喪失になってもらうと、水に沈める治療としょうした虐待をする所長。
そこに一度は追い返されて帰っていった彼氏がナイトとしてもどってきて彼女は救出される。ここでの体験を記事にして病院の劣悪な状態を世間に知らしめると息巻いて病院をあとにするクリスティーナ・リッチであったのさ。
ほんでエンドロールで実際の女性記者のことが紹介されて終わり。実話だったんだ。まあ、劇的な救出劇とかは実際にはなくて映画の演出みたいですけどね。
10日間の潜入というのもなんかびっくりした。映画を見てると何年も入ってるように感じたけど、彼女が記憶喪失だからそう見えたんだろうね。