気になったんだけど、ところどころセリフがよく聞こえない。自分の耳が悪くなったのかな。セリフの言葉尻がモゴモゴって感じでよく聞こえないシーンが何回かあった。気のせいかなあ。あと格闘シーンの殴る音がなんかおかしくなかったかな。ヒューンヒュンみたいな風切音がつけられてて違和感が。
お話はいつものあぶデカでわかるようでわからないような展開の連続。改造拳銃の販売から始まって、昔の事件で警察の上層部の人間の不正があって、タカとユージがヤクザの組から命狙われて、証人の時効までねばって警察から銃撃されてという感じ。
警察の護送車に証人と乗って、そこを警察から銃撃されて蜂の巣になるのは、クリント・イーストウッドの「ガントレット」のパクリかな?西部警察でもおなじみの苅谷俊介が殺し屋役で出てました。セリフはない。不死身の殺し屋でしつこく最後まで柴田恭兵と舘ひろしを苦しめる。
浅野温子は今回もぶっとんでた。花魁姿で出勤。まるで意味がわからない。コンピュータお見合いがだめになったと仲村トオルに結婚を迫るとか。男装して護送車を運転して登場とか。自由すぎるだろと笑ってしまった。
仲村トオルは女紹介するでなんでも言うことを聞くいつものナンパキャラです。なんなんだこのキャラって今見ると変すぎてわらっちゃうんだけど、仕事より正義より、女の子っていうだけで押し通すのがすごい。
武器調達係でもあるんだけど、今回はナンパ友達のアメリカ兵に女紹介するからということでマシンガンやライフルやら調達してました。適当すぎる。でもこれがあぶデカ。
ベンガルの扇子とチョッキもひどかったなあ。やりすぎを通り越してる。なんだろ。古臭い刑事ものなのに、俳優たちは奇抜なことを平気でやるというアンバランスさが癖になる。まあ、なかなか難しいけどね。
TVシリーズを知らない若い世代の人があぶない刑事シリーズを見たらどう思うのかな。ふざけすぎでおもしろくないって普通に思っちゃうのかな。この軽さがいいって思うのかな。マンガみたいで見やすいかもね。
冒頭の改造拳銃のシーンで寺島進みたいな人が出てるなと思ったら寺島進だった。若いっすね。ちょいちょい変わった人というか、こんなとこにこんな人が出演してるってびっくりするのがあぶデカ。
悪役で警察の警備局長かなんかのおえらいさんが出てくるんだけど、演技がおかしい。ガチガチに固くて、一人だけ時代劇やってるのかみたいな変な演技してて、この人、ひょっとして役者じゃないのかな、なんか有名なタレントかなんかかと思って調べたら、芥正彦っていう人でした。
三島由紀夫と東大全共闘が駒場キャンパスで討論会したときに、赤ん坊抱いて三島由紀夫と討論してた人だった。討論会の映像は見てたけどぜんぜん一致しなかった。どういう経緯でキャスティングされたんだろう。役者やってたんだろうか。
なんかこれ一応あぶデカの総決算的な感じで作られた作品らしいです。これであぶデカ終わり。フィナーレ的な。最後、爆弾で柴田恭兵と舘ひろしが爆死した?っていう展開もあるし、一応これで完結って感じだったのかな。まあ、死んでなかったけど。
爆破の残骸の中にグラサンだけが残ってて、死んだ!って浅野温子や仲村トオルや中条静夫や木の実ナナや同僚たちが、真顔で呆然とするシーンがある。普通の刑事ドラマならこれで終わってもいいけど、死んでませーんって出てきて軽く笑って終わるのがあぶデカテイストって感じでした。
でもこの作品以降、けっこうな本数の続編が作られてますよね。根強い人気もあるし、出演者も作り手もしばらくするとまたあぶない刑事をやりたくなるから復活し続けたのかなあ。最近もやってましたよね。