クリスマスはクリスマスなんだけど、世界は謎の毒ガス竜巻が発生してて人類は滅亡の危機にひんしているという状況なのです。毒ガス竜巻はなんでも貫通して生命を殺すというもので、どこに隠れても逃げても避けることができない。
毒ガスで苦しんで死ぬのが嫌な人に、錠剤が提供されてて、それを飲めば安楽死できるということになっている。
毒ガスに巻き込まれて苦しみながら死ぬぐらいなら、その前に死んだほうがましだっていうことらしい。このクリスマスパーティーに集まった人たちも、クリスマスパーティーして、竜巻がやってくる前に最後にみんなで錠剤を飲むことにしてるようです。
前半はただのクリスマスパーティーもの映画っぽい。よくあるクリスマスパーティーもの映画って感じ。人間関係のあれこれを見せるやつです。中盤から怖くなってきます。
子供の一人が薬を飲みたくないと言い出す。母親のキーラ・ナイトレイは何いってんのよ、みんなで飲むことにしたんだから、言う事聞きなさいって言う。
みんな錠剤で安らかに死んで、あなただけ毒ガスで苦しんで死ぬなんてだめよって。親は子供が苦しむのは耐えられないから、自分たちといっしょに薬で眠るように死んだほうが幸せだと思う。親側から、大人側からはそれが正解かもしれない。
でも子供は納得できない感じです。毒ガスっていったって死なないかもしれないじゃんって思ってそう。まあ、それでもめるんだけど、いよいよ竜巻がやってくる時刻になって、それぞれが錠剤を服用して死に向かっていきます。
黒人の女の人が、酒飲みすぎて酔っ払って寝ちゃって、薬を吐き出してしまって、刺されて死んだのは笑っていいものなのかどうなのか。
そんで最後なんすけど、毒ガスの嵐が過ぎ去った朝、死体になった家族、友人家族たちをカメラが映していって、錠剤を拒否していた子供のところになると、パチって目を覚ましておしまい。反抗していた子供は薬を飲まされなかったんすよ。
家から飛び出して、車で錠剤飲んで死んでる一家を発見したところで、なんか具合が悪くなって気絶みたいな感じになってた。それから鼻血やらなんやらでて、キーラ・ナイトレイたちはてっきり死んだと思って薬はのませなかったんす。
それで彼だけはなぜか毒ガスで死なずに生き残ったらしいのだが、これからどうなるんでしょうかというのが気になったのだけど、そこはまったく描かれずにブチッと終わりです。
仮死状態になってたから生き残ったのかな?まあどうでもいいけどね。
滅亡のときが迫るなかでのクリスマスパーティーというアイディアはおもしろかった。だけどいまいちなにがやりたいのかよくわからなかったかな。設定はおもしろいのに、活かせなかったって感じです。