でもどんな話なのかは知らず。あちこちで名作映画として語られてるのに、これまで見る気にならなかったのは、ホラー映画が好きじゃないからかなあ。怖いのが苦手だから、見ようと思わなかったんだな。
でもせっかく松竹シネマPLUSシアターっていうチャンネルで無料でやっているし、一度見てみようと頑張ってみました。無料配信されていたのは、公開40周年記念版・日本語吹替版というものだった。
それで見てみたんすけど、けっこうきつかったです。きついっていうのは、怖いという意味ではなく、なんか古臭くてきついなって感じ。
前半はミニバンに乗った若者たちが旅してる様子が描かれて、中盤、後半、田舎町の一軒家におかしな家族がいて襲われるのを見せる。前半がけっこう長いです。
1974年の映画なのでけっこう古く感じてしまう。低予算なんすかね?映像の感じも手作り感があって安っぽいし。怖いシーンがおもしろコントみたいに見えちゃう。なんかもう厳しいなあみたいな。
怖いホラー映画というより、なんだか戦隊ヒーローものに感じた。ヒーローが出てこない戦隊ヒーローもの。あのマスクかぶってチェーンソー振り回してるやつが怪人。怪人コント。
それと吹替もなんか過剰というか、ちょっとおもしろな感じの吹替なんすよ。コントっぽいって感じちゃったのは吹替のせいかも。
おじいちゃんでしたっけ?うちのおじいちゃんはすげえんだぞ、屠殺の記録もってるんだ、さあ、やってくれってハンマー持たされて女の子の頭をかち割れって促されるけど、おじいちゃんはハンマーを持つことすらできずに何度もハンマーを落とすシーンとか、怖いというよりコントに見えちゃうし。
なんだろな。後の作品、映画やマンガや小説などでオマージュされ続けている作品だというのはわかった。歴史的に重要な作品だとは思うんだけど、素の状態で楽しめるのかというとちょっと厳しかったかな。
なにも考えずに、ただのホラー映画の1本としては楽しめないか。明るいテキサスの乾いた空気の中で展開する殺戮。ホラーといえば薄暗くて陰気で暗いムードの中で描かれるのが普通だったときに、こういうドライな舞台を設定したというのが斬新だったのかな?
おどろおどろしさを見せるのではなく、あっけらかんと明るい太陽の下でいかれた殺人鬼が襲ってくる。そこが新しかったのかなあ。
良さがよくわからない映画だった。