ではなくて、茶道と実生活に通じるものがあって、ぼんやりしていた人生にはりがでたみたいな話かな。前半は茶道の作法をレクチャーするシーンが多いので、茶道映画ではありますが。
器はこれで、こうやって動いて、ああしてこうしてみたいなルールがいっぱいある茶道。なんだか窮屈で無意味に思えるんだけど、体になじむほどに繰り返すとそれがなぜか心地よい。
同じ繰り返しのようで、ひとつひとつの所作が唯一無二の瞬間であり、たてたお茶も飲むお客も二度はない存在である。
人生の縮図がお茶ワールドにはあるみたいな。お茶を通して人生を再発見するみたいな話でした。ぼんやりのんびりしてる黒木華だけど、茶道によってだんだん意識がはっきりしてくるみたいなのがおもしろかった。
映画自体がおもしろいのかというとどうかなあって感じですけどね。
なんか眠たくなってくる映画だけど、この映画は寝てもいいような気もするし。心地よい時間が過ぎていくようなのを感じられたら、この映画を見る価値があったんじゃないかな。