お話の舞台は現代に設定されています。なので昔のオリジナルとは違うところもあるんだろうけど、大筋は同じだよね?孤独な主人公と孤独な大人が友情を分かち合うみたいな話かな?親に捨てられ、今は里子で点々とするアニー、クヮヴェンジャネ・ウォレス。
携帯電話会社の社長で仕事仕事で次は市長だと息巻くジェイミー・フォックス。この二人が偶然出会って、選挙戦の好感度アップのために同居することになって、だんだんうちとけあって、最後はほんとうの親子のようになるっていう話。
ドラマは単純。シンプル。登場人物が気持ちを歌で表現するミュージカルなシーンがたくさんあります。歌ですね、基本。ファンタジー的な大げさな映像とか、激しいダンスとかそういうのはあんまりありません。
キャメロン・ディアスがいじわるおばさん役で出演してた。昔、歌手でデビューする寸前に首になって夢やぶれて敗北感にうちのめされて飲んだくれてる人の役で、お金のために里子を何人も預かってる。子供たちにつらくあたる役どころ。
でもほんとはいい人っていうね。そうだなあ、この話にはほんとうの悪人はでてこないですね。あの選挙参謀の人も、選挙のことを考えて悪さしてただけでほんとうの悪人じゃないし。キャメロン・ディアスも実はいい人だし。
ジェイミー・フォックスも仕事の鬼でほかはめちゃくちゃかというと、ちゃんとアニーを気遣う心をもっている。まあ、みんな根っからのワルなんてことはないってことだろうなあ。
親に捨てられ、未来に希望もないけど、明日があるさと明るくへこたれないアニーの存在が、心を閉ざしていた人たちの心を解放していくみたいな。そういう希望の物語でした。