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『紙の月』【映画のあらすじとネタバレ感想】


横領した銀行員の話。ラストがなあ。よくわからない感じだった。宮沢りえが演じる銀行員の人がひょんなことから、証書の偽造とかしまくって顧客のお金を横領しまくって、若い恋人の池松壮亮と豪遊しまくって、最後、バレてタイかどっかに高跳びするっていう展開。

宮沢りえは最初すごい地味なんすよ。夫の田辺誠一に遠慮してはっきりものも言えない。時計を記念に買おうと思っても、高いのより安いのを選んじゃうぐらい堅実派。夫は表面上優しいけど、宮沢りえのことを全然わかってない鈍感トンチンカン夫。

まあ、それで宮沢りえは仕事でいろんな顧客のとこ外回りするわけ。

お金持ちの年寄りの家まわってお金を預かるうちに、ちょっとおかしくなってくるんだ、感覚が。ちょっとした出来心で、化粧品を買い物したときにお金が足りなくて、顧客から預かったお金をつかちゃう。

すぐに戻せばいいやって思ってすぐに自分のお金おろして戻しておくんだけど、これで精神的なこえてはダメなハードルをこえちゃう。

借りてるだけ、あとで戻すんだからっていう謎理論でだんだん金額大きくなって何度も横領しはじめる。若い男、池松壮亮とホテルで豪遊。別の部屋借りて豪華な生活してみたりとか。夫の田辺誠一は中国に転勤になってるからやりたい放題。

自宅にプリンターとプリントごっこを設置して、預り証書と印鑑とかを偽造してるのがおもしろかった。すげえ、偽造のプロじゃん!みたいな。ルパン三世か?みたいな。まあ、紙質も違うし、家庭用プリンターの印刷なのでこんなのじっくり調べられたらすぐバレちゃうから、時間稼ぎにしかならないんだけどね。

最後、追い詰められて偽のチラシをマッキントッシュで作ってたのは笑っちゃった。確か広告とかDTPはマックの時代だけど、偽造もMacかって。時代設定が90年代なので、出てくるパソコンとか車が微妙に古くておもしろかったね。

それでさ、銀行のベテランの小林聡美が書類の不備に気づいて調べ始める。こええええ~。できるベテランが宮沢りえに迫りくる。迫りくる名探偵コバヤシサトミ。書類調べて、一発で宮沢りえの横領を見つける。

小林聡美で銀行で横領といえば、テレビドラマの「すいか」を思い起こす。あのドラマでも小林聡美は横領する側ではなく、同僚が横領して、自分は思い切ったことできないっていう役だったかな?あんまり覚えてないけど、また見返したいなあ。

宮沢りえは上司からの詰問を一度は大島優子との不倫と会計操作をネタにおどしてかわしたが、2度目はかわせずジエンド。これで大人しくお縄になるのかと思いきや、椅子で窓をぶちわって逃走する宮沢りえ。なんか意外な展開だったですね。

スパイ・アクション映画みたいな終わり方でこれまでのトーンとなんか違うぞって。

いやー、映画としてはあんまりおもしろくはなかったけど、横領の話なので興味をもって見れました。ときどきでかい横領事件ありますよね。ああいうのすごい興味わくんだ。どうやってやったのか、何に使ったのか。

最近では、三菱UFJの行員が貸金庫の中身を盗んでいた事件がすごかったですね。被害額と年月の長さがさ。手口もさ、事件が最初報道されたとき、貸金庫の管理は厳重なのにどうやったんだみたいな話がでてたけど、なんのことはない、銀行側のカギを使って開けて盗ってただけだった。

厳重でもなんでもない。管理がずっとザル状態だっただけ。やろうと思えばできる状態でずっと運用されてた。三菱UFJみたいな大企業でも危機管理は杜撰極まりない。どこもそんなもんですよねえ。

盗みの手口なんてそんなもんなんだなあ。単純。ほかには、楽天モバイルの幹部が100億円ぐらい横領したのがありましたねえ。金額もすごいし、横領した金で豪遊してたのもすごかった。高級車やブランド物を買い漁って、ブランドショップの上得意客とかになってたとか。

やっぱ横領って、お金を眼の前にする仕事だと危ないですよねえ。ひとの金、会社の金といっても実際、お金が目の前にあるとだんだん自分のものと別のものっていう区別が麻痺してくるんじゃないか。

ドストエフスキー「罪と罰」のラスコーリニコフだ。

銀行員とか危ないよなあ。集金で金持ちの家にあがりこんで、あれこれ景気のいい話聞いたりしてると、よからぬことを思いつくやつも出てくるのも無理もない。

それにさあ、お金もってるのがお年寄りが多いから、身寄りがなかったり、認知症になりかけてたり、そういうの見ちゃうと、とってもわからんだろとか思っちゃうやつもいるでしょうね。

野村證券の社員がお金持ちの老夫婦に睡眠薬飲ましてお金とって家に放火したとかいう事件もあったなあ。あぶないあぶない。


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